山源

京都府京都市左京区、禅林寺（永観堂）総門前にある昭和の初めに創業という老舗のそば屋が、山源。哲学の道にちなんだ「哲学そば」、京都らしい鰊そば、生ゆばやモミジの形をした生麩の入った「もみじそば」などを味わうことができます。すべてのそばは、うどんに変更が可能。

哲学の道にちなんだ「哲学そば」、鰊そば、「もみじそば」が名物

禅林寺（永観堂）の門前にありながら、ガイドブックなどにはあまり載っていない穴場の店。

哲学の道にちなんだ「哲学そば」は、山芋、わかめ、椎茸などがメインの温かいそば。
もうひとつのオリジナルメニューが「もみじそば」で、湯葉、生麩など京都らしい素材が活き、薬味に梅肉を使ったあっさりとしたそばです。

鰊そばは、かつて北前船で運ばれた、身欠きにしんを若狭から鯖街道を通じて京に運ばれた歴史を今に伝えるもので、甘く炊かれた鰊とそばの相性が抜群です。

「きつねそば」にあんかけがのると「たぬきそば」に変身、「しっぽくそば」にあんかけがのると「のっぺそば」に変身などという化かしそばもあり、ユニーク。

ちなみに、京都を代表する味のひとつ鰊そばは、文久元年（1861年）創業の総本家にしんそば「松葉」の2代目・松野与三吉（まつのよさきち）が考案したと伝えられています。