京都市下京区にある、小野小町が化粧に使ったと伝わる井戸の跡が化粧水(けしょうのみず)。平安京の昔、西洞院通は「西洞院大路」(にしのとういんおおじ)といって、幅8丈(24m)という大きな通りでした。四条西洞院南東角には小野小町の別荘があり、こんこんと湧く水を化粧水に使っていたと伝えられるのです。
小野小町の別荘があったという伝承が
いまでは和菓子屋(「若菜屋」四条西洞院店)の脇に「化粧水」と記された石碑が立つだけですが、ここに小町が愛用した井戸があったとされています。
安永9年(1780年)刊行の『都名所図会』に「化粧水は西洞院四条の南にあり、いにしへ、この所に小野小町の別荘ありしなり」と記されていることから、江戸時代にはすでにその伝承があったことがわかりますが、小野小町の別荘があったというのもあくまで伝承にすぎません。
また、かつては西洞院大路の西側に西洞院川と呼ばれる河川が流れていましたが現在はすべて暗渠になっています(道幅も往時とは異なり、狭くなっています)。
化粧水 | |
名称 | 化粧水/けしょうのみず |
所在地 | 京都府京都市下京区西洞院通四条下ル妙伝寺町686 |
電車・バスで | 阪急京都線烏丸駅、地下鉄烏丸線四条駅から6分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag