京都市中京区、寺町通り(寺町京極商店街)の東に並行に南北に続く商店街が新京極商店街。三条通から四条通まで500mほどにわたり、商店街が続き、隣接の寺町京極商店街とともに京都屈指の賑わいを生んでいます。また松竹発祥の地であるように、かつては日本の「三大盛り場」にも数えられた場所です。
松竹の発祥の地もあるかつての映画館・劇場街
長州藩出身で京都府参事・槇村正直(まきむらまさなお)が明治5年に築いた通りです。
明治維新での東京遷都で衰えていた京都市民の士気を回復するため、寺町の寺院群の境内を整理し(明治4年、廃仏毀釈)、新たな通りを築いたもの。
もともとは天正年間(1573年~1592年)、豊臣秀吉が市中の多くの寺院を寺町通に集めたことに伴い、その境内が縁日の舞台として利用され、周辺には見世物小屋などが建つようになったのが始まりで、その歴史を背景に、明治時代には芝居座、浄瑠璃、寄席などの興行場が並び、東京の浅草、大阪の千日前と並ぶ日本の「三大盛り場」としても成長したのです。
平成25年に閉館した映画館「新京極シネラリーベ」は、明治時代にはM・パテー商会がパテー館という映画館を経営していた土地に建っていました。
蛸薬師堂、錦天満宮、和泉式部ゆかりの誠心院、徳川家康洛上の際の定宿だった善長寺、安産のお地蔵さんとして名高い染殿院など8つの寺院が接しているので、参詣途中の立ち寄りが可能です。
松竹発祥の地、新京極
松竹(しょうちく= 会社を創業した大谷松次郎・竹次郎兄弟の名に由来)の発祥の地もこの新京極で、伝統を松竹マルチプレックスシアターズの「MOVIX京都」、ホテル「東急ステイ京都新京極通」の入る「京都松竹阪井座ビル」(芝居小屋「阪井座」跡)としてその歴史を今に伝えています。
松竹の創業者の大谷松次郎は、明治28年、新京極の阪井座で、父・栄吉(阪井座の共同出資者)の代理で歌舞伎の仕打(興行主)となり、劇場経営の第一歩を踏み出しています。
新京極商店街 | |
名称 | 新京極商店街/しんきょうごくしょうてんがい |
所在地 | 京都府京都市中京区東側町 |
関連HP | 新京極商店街公式ホームページ |
電車・バスで | 阪急河原町駅からすぐ |
ドライブで | 名神高速道路京都東ICから約7.5km |
駐車場 | 市営御池地下駐車場(1000台/有料)など周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 新京極商店街振興組合 TEL:075-223-2426 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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