京都府京都市右京区、仁和寺(にんなじ)の東にある真言宗御室派の別格本山が、五智山蓮華寺。境内に並ぶ五智如来石像(大日如来、阿弥陀如来、釈迦如来、宝生如来、薬師如来)、7月土用丑の日の『きゅうり封じ』(きゅうりに疫病を封じ込め、病気平癒を祈願)でも知られています。
五智如来石像は宇宙そのものを象徴!
天喜5年(1057年)に後冷泉天皇の勅願により周防国(すおうのくに=山口県東南部)の国司・藤原康基が広沢池の近くに開創(周防国鷲頭庄を寺領として寄進)、仁和寺の奥之院ともされた寺で、応仁の乱の兵火で広沢池東の鳴滝音戸山(なるたきおんどやま)の山上に移りました。
江戸の豪商・樋口平太夫家次(伊勢商人)が五智不動尊の霊夢に導かれ、発心入道して常信と名を改め、6年間の修行の後、寛永18年(1641年)、荒廃した五智山蓮華寺を再興。
現在の五智如来石像を木喰僧・坦称上人に依頼し、寺に安置しています。
五智如来は、大日如来を中心とし、宇宙そのものを象徴したもので、太陽のごとく万物を慈しみ、知恵と五穀豊穣の功徳を表しているとのこと。
昭和3年に現在の寺地に移り、さらに昭和33年、五智如来石像、十一坐像石像なども山上から寺に移されています。
毎月28日は不動明王の縁日で11:00〜護摩供(ごまく=炎の神秘を観じる真言密教の修法)が行なわれています。
昭和54年に発足した大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県にある不動尊36ヶ所を巡る近畿三十六不動尊霊場の15番札所。
鳴滝音戸山山頂には、現在も蓮華寺中興17代までの住職の墓があります。
五智山蓮華寺 | |
名称 | 五智山蓮華寺/ごちざんれんげじ |
所在地 | 京都市右京区御室大内20 |
関連HP | 五智山蓮華寺公式ホームページ |
電車・バスで | 嵐山電鉄御室仁和寺駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 五智山蓮華寺 TEL:075-462-5300 |
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