2025年10月24日6:15頃、京都市右京区、広沢池(時代劇のロケ地)東500mの付近の竹やぶで子熊2頭が、さらに夕方には広沢池寄りの場所で、夜には池を通り越した西側で目撃されています。25日の深夜には、世界遺産・天龍寺の北側で子熊に似た動物が目撃され、府警も警戒を強めています。
京都市内では観光客が熊に遭遇する危険も!

同じ右京区にある嵐山の世界遺産・天龍寺の北側には、訪日外国人観光客も多く、近年は落書き問題も生じている「竹林の小径」、源氏物語の舞台となった野宮神社などもあり、今後は観光客との遭遇も危惧されています。
ツキノワグマの重要な餌となるブナ、ミズナラ、コナラの実付きは、京都府森林技術センターの調査によれば「並作に近い凶作」の判定。
広沢池のある右京区、左京区、北区も、コナラが並作〜凶作で、冬眠前のツキノワグマにとってはかなり空腹の状態ということに。
お隣の滋賀県も同様の状況で、今年は京都府、滋賀県などでは、市街地に熊の出没が予想されます。
観光客にはほとんど知られていませんが、実は京都市内では右京区(嵯峨野など)、左京区(八瀬、大原、花脊など)、北区(鷹峯など)はツキノワグマの生息地域。
京都府では、近年の生息数の増加を踏まえ、令和3年度狩猟シーズンからツキノワグマの銃を使った狩猟を再開しています(猟期は11月15日から翌年2月15日)。
かつては「絶滅寸前種」に指定して狩猟が禁じられてきましたが、生息数が増えて住民がクマに襲われる被害も出てきたため、令和3年度に19年ぶりに解禁。
しかし、19年間も禁猟が続いたため、熊専門のハンターも存在せず、捕獲頭数が伸び悩むという傾向に。
通常は、11月〜12月の冬眠前に熊との遭遇が危惧されてきましたが、温暖化もあって、冬眠期の遭遇の可能性も増えています。
京都府、京都市を旅する際には、ぜひ最新の出没状況の確認を。

| 【熊前線異常あり!】 京都では嵐山、広沢池にも熊出没!|2025 | |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |


















