森林鉄道が最盛期の全国の総延長距離は8000km以上。国鉄の最盛期が2万kmなので、いかに林鉄と呼ばれた森林鉄道が、輸送力となっていたのかがわかります(その一部は旅客輸送も実施)。東日本で、往時の機関車を再生、森林鉄道を復元させている路線は2路線あるので、一度ぜひ乗車を!
丸瀬布森林公園いこいの森|北海道
かつては=武利意・上丸瀬布森林鉄道(総延長80km/北海道庁)


所在地:遠軽町丸瀬布上武利80
軌間:762mm(ナローゲージ)
運行距離:2km(周回軌道)
内容:日本で唯一、動態保存される森林鉄道蒸気機関車が「雨宮21号」。
昭和3年、東京「雨宮製作所」で製造されたSL(国産初の林鉄蒸気機関車)が客車を牽引し、周回ルートを走行。
丸瀬布森林公園いこいの森は4月下旬(GW)〜10月中旬までの営業で、夏休みは毎日、その他は土休日を中心に運転。
雨宮21号は昭和33年まで、丸瀬布の森林鉄道で活躍した蒸気機関車で、北海道遺産、経済産業省の近代化産業遺産にも認定。
歴史:昭和3年、北海道紋別郡遠軽村の武利川沿いに北海道庁が敷設した武利意・上丸瀬布森林鉄道。
第二次世界大戦の木材需要を背景に、最盛期には総延長が80kmに達しましたが、トラック輸送に転換し、昭和37年7月に廃止されています。
「雨宮21号」は、奇跡的に唯一解体を免れた車両で、森林鉄道の軌道敷を一部利用して丸瀬布森林公園内に敷設された線路上を定期的に運行。
まむろ川温泉 梅里苑「森林トロッコ列車」|山形県
かつては=真室川森林鉄道(総延長28km/新庄営林署)


所在地:山形県最上郡真室川町平岡894-2
軌間:762mm(ナローゲージ)
運行距離:1km(周回軌道)
内容:「まむろ川温泉 梅里苑」内の公園に、森林軌道を復元。平均5km/hで走行し、1周は所要10分ほど。
ディーゼル機関車は加藤製作所品川工場製造で、エンジンはいすゞ(製造時はガソリンエンジン、動態保存時にディーゼルエンジンに転装)、客車は北陸重機工業製。
真室川町歴史資料館脇に保管されていたものを再生し、平成16年から動態保存を実施しています。
「真室川森林鉄道の戦前の機関車」として経済産業省の「山間地の産業振興と生活を支えた森林鉄道の歩みを物語る近代化産業遺産群」にも認定。
歴史:奥羽線・釜淵駅を起点として現・真室川町小又、大池、高坂地区を通り大川入りまで、全長28kmに渡って敷設されたのが真室川森林鉄道。
トロッコ6両と客車を牽引して、1日1往復運行。
国有林内(新庄営林署管轄)で伐採したブナ、杉材などを運搬し、釜淵貯木場に保管し、奥羽本線で輸送していました。
トラック輸送に転換して昭和37年に廃止。
森林鉄道開業前は、釜淵駅を基点とする手押しのトロッコ輸送の軌道(人車軌道)がありました。
| 森林鉄道に乗ろう! 東日本篇(2路線) | |
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