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【地図を旅する】vol.15 東洋のナイアガラは地図の表記も異なっていた!

地図記号・滝

国土地理院の2万5000分の1地形図で滝を表す地図記号は、横棒に点ふたつということは、多くの人が知っていますが、実は「東洋のナイアガラ」と称される吹割の滝(群馬県沼田市)、原尻の滝(大分県豊後大野市)など、幅のある滝はこの滝マークとは異なる表示に!

幅が20m未満のものは滝(小)、20m以上が滝(大)

出典/国土地理院

国土地理院によれば、「高さが5m以上で、いつも水が流れている有名な滝や好目標となる滝を地図に表示」 というのが基準で、滝の幅が20m未満のものは滝(小)、幅が20m以上のものは滝(大)で表示しているのだとか(20m=2万5000分の1地形図の図上で0.8mm)。

滝(小)というのがこれまで周知されている滝マーク、滝(大)が意外に知る人が少ない地図記号となっていますが、ともに上流が実線、下流側を点で表示しています(国地達第15号・表示基準「落口を実線で、その正射影の形状を点列で表示」)。

地図は2D(平面図)なので、落差が100mあったとしても、わずかに5mでも記号としては滝(小)になってしまいます。
逆に、幅が20m以上なら滝(大)と表示されるので、「東洋のナイアガラ」と称されるその価値は、地形図にも見出されることになります。

吹割の滝(吹割瀑)
【地図を旅する】vol.15 東洋のナイアガラは地図の表記も異なっていた!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

吹割の滝

群馬県沼田市を流れる片品川。約1.5kmにわたって続く片品渓谷は、大絶壁や河床にできた甌穴(おうけつ)など、奇景、絶壁などが連続する景勝地。その渓谷最大のハイライトが、吹割の滝で、「日本の滝百選」にも選定。その絶景はNHK大河ドラマ『葵 徳

日本のナイアガラ 15瀑

本場のナイアガラの滝が有名なせいか、日本のナイアガラ、東洋のナイアガラなどと通称される滝は、なんと全国に15瀑もあります。ナイアガラの滝にスケールははるかに及ばないものの、岩質の軟らかい部分が削られて硬い部分が残る差別侵食という成因は同じも

原尻の滝

大野川水系の支流・緒方川、緒方平野の田園地帯にある滝が原尻の滝。幅120m、落差20mの馬蹄型の弓状の名瀑で、阿蘇山大爆発で流れた溶岩の台地が削られたものとか。その姿は「東洋のナイアガラ」とも称され、「日本の滝百選」、「おおいた豊後大野ジオ

 

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