八坂神社御神酒頂戴式|益子町

八坂神社御神酒頂戴式|益子町

毎年7月24日13:00~、栃木県芳賀郡益子町で、『八坂神社御神酒頂戴式』(やさかじんじゃおみきちょうだいしき)が行なわれます。7月23日〜25日に行なわれる八坂神社(鹿島神社境内社)の祭礼『八坂祇園祭』の中日に催行される伝統的な儀式で、現在も女人禁制。当番町・当屋で斎行されるため、場所は事前に確認が必要。

当番町で行なわれる男衆が大杯の酒を飲み干す儀式

八坂神社御神酒頂戴式|益子町

『御神酒頂戴式』は内町、新町、田町、道祖土、城内の5町が毎年順に行なっている当番受け渡しの儀式で、1年365日にちなんで、3升6合5勺入りの大杯に注がれた爛酒を飲み干し、五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈願するもの。

かつては黒羽藩の代官の前で行なわれ(芳賀郡は関ヶ原の戦いの褒美として大関資増に与えられ、廃藩置県まで黒羽藩領)、明和2年(1766年)、八坂神社祭典(当時は神仏習合で牛頭天王祭/牛頭天王=祇園精舎・仏教の守護神)に際し、藩主・大関氏から各地区へ御神酒(7合入り3杯、3合入り2杯)を賜り、地区ごと一座となってこの御神酒を頂いたという故事に始まると伝えられています。
その席で翌年から『御神酒頂戴式』が行なわれることが取り決められ、現在の5町会の当番町当家が執り行なうスタイルの原型が生まれたと推測されています。

飲み干す大杯は旧暦(月の満ち欠けをもとに、季節をあらわす太陽の動きを加味して作られた太陰太陽暦)では1年360日だったため1人1日1勺として3升6合と定められていましたが、幕末の嘉永6年(1854年)、大杯は会津朱塗大杯となってから3升6合5勺に変更されています。

茨城県龍ケ崎市・八坂神社祇園祭の最終日の執り行なわれる『龍ケ崎の撞舞』(りゅうがさきのつくまい/7月下旬)、東京都府中市・大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)の『くらやみ祭』(4月30日〜5月6日) とともに関東三大奇祭にも数えられています。

八坂神社御神酒頂戴式|益子町
開催日時 毎年7月24日13:00~
所在地 栃木県芳賀郡益子町益子1685-1
場所 八坂神社(鹿島神社境内社)
電車・バスで 真岡鐵道益子駅から徒歩10分。または、JR宇都宮駅から東野バス益子行きで1時間10分、鹿島神社前下車
ドライブで 北関東自動車道真岡ICから14km、桜川筑西ICから約15km
問い合わせ 益子町観光協会 TEL:0285-70-1120/鹿島神社 TEL:0285-72-6221
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
益子祇園祭

益子祇園祭|益子町

毎年7月23日~7月25日、栃木県益子町で『益子祇園祭』が行なわれます。『益子祇園祭』は宝永2年(1705年)頃、疫病が流行した際に、牛頭天王信仰から祭礼を行ない、怨霊や疫病を鎮めたことに始まる歴史あるもの。鹿島神社境内末社の八坂神社の祭礼

 

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