気象庁の天気予報に注目! 近畿地方に三重県は入らない

気象庁が発表する天気予報。そのベースとなっているのは、気象庁の細かいエリア区分です。その上に大きなエリア分けがありますが、三重県は近畿地方ではなく東海地方に、山口県も中国地方ではなく、九州北部地方というエリア分けに。長野県は関東甲信で、甲信越の「越」である新潟県は北陸になっています。

山口県はなんと九州北部地方に分類

北海道のオホーツク海側、太平洋側、日本海側と3区分されていますが、それは海流などの影響で、気候条件が大きく異なるから。
東北地方も日本海側、太平洋側、近畿地方や中国地方も日本海側、太平洋側に分けられています。
四国に関しては、瀬戸内側、太平洋側の区分けはありません。

気象庁は「 三重県の気候は平野部、盆地部、山地部と地形の複雑さから、多様な地域気候特性がある」としていますが、太平洋側では熊野灘や遠州灘を流れる黒潮の影響を受けるということで、東海地方に含まれています。
岐阜県飛騨地方などの内陸部のほうが気候が寒冷で異なりますが、三重県、とくに北部の伊勢は濃尾平野(愛知県西部、岐阜県南部)の気候に似ているということに。

山口県が属する九州北部地方は、福岡県、長崎県、佐賀県、大分県、熊本県で、宮崎県と鹿児島県は九州南部地方に属します。

九州が南北に分けられるのは、中部地方が東海と北陸に区分されるのと同じで、九州の中央にそびえる九州山地が気候に大きく関係するから。

では、なぜ山口県が九州北部地方にくくられるのでしょう。
日本海に近い福岡県、山口県の冬は、隣接の山陰とは少し異なり、日照時間が少ないだけでなく降水量も少ない傾向にあるから。
北陸や山陰地方に比べて、渡ってくる風が海(暖流の対馬海流)の上を通る部分が少ないため、空気中の水蒸気が少なく、雲が発生しづらいからだと推測できます(つまりは朝鮮半島があるから雨や雪が少ない)。
こうした気象条件から、九州北部に含めるのが妥当と考えたのでしょう。

また歴史的に関門海峡の重要性から両岸の天気を同時に知りたい人が多かったのかもしれません。

気象庁の天気予報に注目! 近畿地方には三重県は入らない
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三重県

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