三重県は近畿、東海、それとも中部!? 何地方が正しい!?

三重県

関西圏、近畿地方ともいわれる三重県ですが、その一方でとくに伊勢地方は名古屋市と経済的にも結び付きが強く、東海地方といわれることもあるのが三重県。はたして何地方というのが正しいのでしょう? 三重県自体は、「中部地方にも近畿地方にも属していると考えています」というのですが・・・。

国の行政機関としては数的には中部エリア所属が圧倒的

三重県

歴史的には、奈良時代の律令制の始まりとともに定められた五畿七道(東海・東山・北陸・山陰・山陽・南海・西海)では、現在の三重県にあたる伊賀国、伊勢国、志摩国は東海道に属しています。
お隣の和歌山県(紀伊国)は南海道に属しています。

テレビ局は、地元ローカルの三重テレビのほか、東海テレビ、CBC、中京テレビ、メ〜テレ、テレビ愛知と、名古屋市と同じで、まさに名古屋圏。
東海テレビの天気予報は、「愛知・岐阜・三重東海3県の天気予報」なので、三重県の人に何地方と聞くと、東海3県、あるいは東海地方と答える人が多いのもうなづけます。
三重テレビの天気予報は、愛知、岐阜に加え、滋賀、和歌山、奈良、京都、大阪を近県としてその天気を伝えています(静岡、兵庫は含まれません)。

律令時代の始まった奈良時代には、畿内から(都のあった奈良盆地から)の遠近によって近国(きんごく)、中国、遠国(おんごく)に分けられ、近くの湖があるのが近江(滋賀県・琵琶湖周辺)、遠国の湖が遠江(とおとうみ=静岡県西部・浜名湖周辺)ということになりますが、三重県の3国はいずれも近国で、この近国の一部と畿内が、明治以降に近畿地方となったことで、三重県も近畿地方に入れられています。

ところが、現在、国の省庁の所管区分では、三重県は中部・東海に含まれることが多く、国土交通省で鉄道などを所管するのも中部運輸局(三重、福井、岐阜、静岡、愛知)、道路や河川などを管轄とする中部地方整備局(三重、岐阜、静岡、愛知)、経済産業省の中部経済産業局(三重、富山、石川、岐阜、愛知)、警察も中部管区警察局(三重、富山、石川、福井、岐阜、愛知)。
農業は、東海農政局(三重、岐阜、愛知)となっています。

農林省のなかでも林野庁が管轄する森林事業は、近畿中国森林管理局(三重、石川、福井、滋賀以西の本州)となっていて中部森林管理局(長野、富山、岐阜、愛知県)ではなく、近畿の扱いに。
国の行政機関としては数的には中部エリアが圧倒的で、東海、近畿は少数派という感じです

知事会の参加は、中部圏知事会にも近畿ブロック知事会にも参加するという二股行政で、経済的、そして文化的にも三重県の微妙な位置関係を象徴しています。

三重県に飛行機で行こうとする人は、ほとんどが愛知県・知多半島にある中部国際空港を利用しており、逆に三重県民もこの中部国際がメインの空港に。
つまりは飛行場的には、中部・東海エリアということに。

しかし、津市、松阪市、伊勢市など南勢(伊勢南部エリア)では、「自分の言葉は関西弁」と考える人も多く、方言学的にも三重弁、伊勢弁は関西弁に属しています。
これは文化的に近世まで愛知、岐阜との県境に流れる木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が大きな隔たりとなって、揖斐川以西が関西文化圏だったことを反映しています。
近鉄が木曽川を越えることはなかなか難しく、関西本線木曽川橋梁の払い下げを受け、昭和13年にようやく桑名(三重県)〜弥富(愛知県)への延伸が実現しています。
桑名市あたりは、名古屋への通勤圏ですが、戦前は確実に関西エリアだったのです。

「こうしたことから、本県は、中部、近畿の両圏域に属しているとの認識に立った、双方の視点からの県行政を進めているところです」(三重県政策企画部政策提言・広域連携課)ということで、三重県を旅したなら、近畿、中部という両面的な楽しみがあるかもしれません。

三重県は近畿、東海、それとも中部!? 何地方が正しい!?
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