どこまでが首都圏!? 「首都圏」の定義を知ろう

首都圏と聞くと、何を思い浮かべるでしょう。実は日本第2位の高峰、南アルプスの北岳も八ヶ岳の主峰・赤岳も、法律的には首都圏と聞くと違和感があるのではないでしょうか? 人それぞれにイメージが違う首都圏ですが、法律上の首都圏、JR東日本の首都圏など、いろいろな「首都圏」が存在します。

山梨県は中部地方なのに、法律的には首都圏!

北岳も山梨県南アルプス市で首都圏に該当

まずは法律で定められている首都圏から。
高度経済成長のまだまだ入口の昭和31年4月26日、「日本の政治、経済、文化等の中心としてふさわしい首都圏の建設とその秩序ある発展を図る」ために首都圏整備法が定められています。

その首都圏整備法の第一章(総則)の第二条(定義)で、「この法律で『首都圏』とは、東京都の区域及び政令で定めるその周辺の地域を一体とした広域をいう」と、少し曖昧な表現に。
政令で定めるということで、時の内閣は首都圏整備法施行令を施行し、「その周辺の地域」を「神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県及び山梨県の区域とする」としているのです。

つまり、首都圏とは法律上は、1都7県で、栃木県、群馬県はもちろんのこと、山梨県も含まれることに。
静岡県は首都圏ではないので、湯河原(一部を除く)は首都圏でも、熱海は首都圏ではないことに。
逆に、小笠原諸島も、本州から1800km離れた南鳥島(東京都小笠原村)も首都圏に該当。

鉄道はどうかといえば、国鉄時代の昭和44年3月1日、東京鉄道管理局を東京南・西・北、いわゆる「東京3局」に分割する際に、その調整機関として本社直轄の首都圏本部が発足、私鉄と連携した『ビバホリデー』キャンペーンなど、近郊のレジャー輸送を担う役割をも果たしていました。

JR東日本も令和4年10月1日に首都圏本部を誕生させていますが、令和8年7月1日に廃止に。
そのJR東日本の「首都圏」は、山手線などのドア上に掲示される路線図(「東京近郊路線図」)に示されるエリアで、首都圏整備法とほぼ重なるものの、伊東線・伊東駅まで首都圏なので静岡県も一部含まれることに。

逆に中央本線・小淵沢駅も、小海線・清里駅も山梨県なので本来は首都圏のはずですが、韮崎駅までしか地図には入っていません。
上越線も渋川駅まで、本来なら上越国境の土合駅まで首都圏のはずですが、そこはカットされています。
「東京近郊路線図」なので、あくまで近郊区間の中距離通勤電車が走るエリアで、首都圏を表示させているわけではないということに。

運用上の首都圏本部管轄はさらに狭いエリアで、東北本線関係も赤羽駅は首都圏本部ですが、川口駅は大宮支社の管轄に。

ちなみに「首都圏サミット」と通称される九都県市首脳会議は、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県と政令指定都市の横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市の知事、市長で構成され、茨城県すら首都圏から除外されています。

熱海温泉は静岡県なので首都圏に入らず!
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