宮城県仙台市太白区、地下鉄富沢車両基地内にある仙台市電の車両を保存し、その歴史を紹介するミュージアムが仙台市電保存館。かつて仙台市内を走った市電3両と、台車、制御器(コントローラー)、パンタグラフ、停留所名板、乗車券などを展示しています。
往年の仙台市電の名車両3台を展示保存
仙台の市電は、仙台市の市営で(仙台市電気部電車課が担当)、大正15年11月25日開業。
仙台駅前〜大町一丁目の2.1 km、東五番丁〜荒町の1.2 kmで、料金は1区間4銭でした。
その後、昭和3年に循環線と芭蕉の辻線が完成し、長町、八幡町、北仙台、原町の各線が延長され、総営業キロは16kmに及んで仙台市民の足として活躍しました。
戦後も昭和29年に全線複線化が完成、市電の最盛期となる昭和30年代には、89両の車両で1日平均10万人を運んでいました。
昭和40年代のモータリゼーションの波により、次第に車の走行の妨げとされ、昭和50年に市電の全廃が市議会で可決され、昭和51年4月1日に全線廃止となっています。
その後、平成3年4月25日に仙台市電保存館が開館。
展示される車両は、大正15年9月に川崎造船所で新造された木造四輪単車の「1号車」(モハI型)を筆頭に、仙台市電では最初の大型車で昭和28年3月に新潟鉄工場で新造された半鋼製二軸ボギー車の「123号車」(モハ100型)、そして仙台市電最後の新造車両となった昭和38年4月に日本車両製造所で製作された全鋼製二軸ボギー車の「415号車(モハ400型)」です。
展示される乗車券は、大正15年11月25日(創業時)、戦前の回数券など、貴重なものもあります。
また、仙台市交通局オリジナルグッズも販売されています。
仙台市電保存館 | |
名称 | 仙台市電保存館/せんだいしでんほぞんかん |
所在地 | 宮城県仙台市太白区富沢中河原2-1 地下鉄富沢車両基地内 |
関連HP | 仙台市交通局公式ホームページ |
電車・バスで | 仙台地下鉄富沢から徒歩15分 |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 仙台市電保存館 TEL:022−244−1267/仙台市交通局案内センター TEL:022−222−2256 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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