日本最高所のダムを知っている人は、まずはよほどのダムマニア。長野県南佐久郡南相木村(御巣鷹山の長野県側)、信濃川水系南相木川を堰き止めた南相木ダムで、ダム天端の標高は1532mもあります。岩石や土砂を積み上げて造られたロックフィルダムで平成16年の完成。ダム湖は奥三川湖と呼ばれています。
奥三川湖の奥には長野・群馬・埼玉県境の山が連なる


東京電力リニューアブルパワーの揚水式発電所である神流川発電所の上部調整池(奥三川湖)を築くために建設された揚水式発電のダム。
揚水式発電とは、電気の需要が多いときは上部調整池から下部調整池に水を落として発電、電力が余剰の際には下部調整池から上部調整池へ水を汲み上げ、再び発電に使うというように一定の量の水を繰り返して利用する発電するシステムです。
まだまだ知られざるダムとダム湖ですが、日帰り入浴施設の南相木温泉「滝見の湯」からは車で20分ほどの距離。
ダム真下の「ウズマクヒロバ」まで車で進入することができ、奥三川湖の周回には全長5.5kmの遊歩道も整備されています。
「ウズマクヒロバ」は、渦(ウズ)、流れ(ナガレ)、螺旋(ラセン)という3要素を石灰岩、水、コンクリートの壁で表現した広場です。
ロックフィルダムの堤高は136.0m、堤長444.0mというかなり巨大なダムで、ダムの背面には、石灰岩を配置し、「白いダム」となっています。
ただし、冬期間(12月上旬~4月中旬)は奥三川変則交差部~南相木ダム間は通行止めに。
張れた日にはダムサイトから八ヶ岳を眺望します。
「南相木ダム」ダムカードは南相木温泉「滝見の湯」で配布のため、帰路にひと風呂浴びるのもおすすめです(写真などを提示のこと)。
ダム湖の奥には長野・群馬・埼玉県境の山が連なり、ダム湖の北には御巣鷹山トンネルがありますが、一般車両は通行止めで、群馬・埼玉県側からはアプローチできません。

日本最高所のダムは、御巣鷹山の長野県側に! | |
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