総務省統計局の家計調査(2人以上の世帯) の「都道府県庁所在市・政令指定都市ランキング」(2021年~2023年の平均)によれば、味噌の消費額(金額)はTOPはカレールウと同じ新潟市。2位は山形市、3位・盛岡市の順。消費量(g)は、1位・盛岡市、2位・山形市、3位・富山市の順です。
味噌好きは東北(米味噌圏)と九州(麦味噌圏)に多い!
味噌の消費額(金額)は、全国平均で2110円ですが、新潟市は2955円で1位。
2位・山形市(2774円)、3位・盛岡市(2767円)と東北が続き、4位・宮崎市(2663円)、5位・長崎市(2660円)と九州がランクイン。
6位・秋田市(2638円)、7位・熊本市(2631円)と東北、九州が上位を占め、8位に信州味噌の本場長野市(2601円)が入ります。
以下、9位・福島市(2553円)10位・鹿児島市(2526円)と再び、東北・九州に。
味噌の消費量では、1位・盛岡市(6630g)、2位・山形市(6448g)、3位・富山市(6266g)、4位・新潟市(6231g)、5位・宮崎市(6223g)、6位・青森市(6142g)、7位・鹿児島市(6130g)、8位・長野市(6089g)、9位・秋田市(5912g)、10位・長崎市(5819g)と、富山市と長野市を除いてはやはり、東北と九州が使う量が多いという結果に。
味噌の消費量の全国平均は4652gなので、東北、九州はかなり消費量が多いことがわかります。
金額的にTOPの新潟市が、消費量では4位なのは、米どころだけあって高級志向が強いのかもしれません(米麹に伝統があるので、地元の味噌メーカーも多いのが特長)。
おにぎりの上にしょうが味噌や甘味噌などをぬって焼いた「けんさ焼き(けんさん焼き)」も郷土料理のひとつ。
消費量TOP、消費額3位の盛岡市も、じゃじゃ麺文化がある味噌好きの都市。
桜川商店街に店を構える「白龍」が生み出した郷土料理ですが、もともと盛岡には味噌を手作りする文化もあり、「市や公民館が味噌づくり教室を主催するほど味噌に対する愛着がある」(盛岡市の観光関係者)のだとか。
赤だし味噌、赤味噌文化の名古屋市は、金額で46位(1850円)、消費量で38位(4157g)と、決して味噌文化とはいえないほどに低迷しています。
仙台味噌の仙台市が消費額15位(2298円)、消費量18位(4990g)と味噌好きの東北では最低レベルとなっています。
東北は米どころということもあって米麹の味噌が一般的ですが、九州は麦麹がポピュラー。
しかも麹歩合(大豆に対する麹の比率)が高く、麦の風味が濃厚なのが特長です。
九州が上位に食い込むのは、「冷や汁」(宮崎市)など、郷土料理や家庭料理に欠かせない調味料のため。
味噌の消費額、TOPはカレールウも1位! TOP10を紹介 | |
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