鳥居はもともとは木造だった推測され、現存する歴史ある鳥居の多くは木造(近世以降は石造なども)。日本三大木造鳥居に数えられるのは氣比神宮・大鳥居(福井県敦賀市)、春日大社・一之鳥居(奈良県奈良市)、厳島神社・大鳥居(広島県廿日市市)で、共通するのは神仏習合時代の名残があること。鳥居から神社の歴史がわかるのです。
氣比神宮・大鳥居
所在地: 福井県敦賀市曙町
建立年: 正保2年(1645年)
役割: 神仏習合の氣比社・神宮寺時代の名残の両部鳥居で、宇宙的世界観を表す金剛界(こんごうかい)と胎蔵界(たいぞうかい)を象徴。神域の入口を守護
形式:両部鳥居
文化財: 国の重要文化財
春日大社・一之鳥居
所在地: 奈良県奈良市登大路町
建立年: 寛永11年(1638年)
役割: 春日大社と興福寺旧境内との境、表参道(神域)の入口。神仏習合時代には仏門入りを覚悟する「発心門」
形式:春日鳥居
文化財: 国の重要文化財/春日大社は世界文化遺産「古都奈良の文化財」の構成資産
厳島神社・大鳥居
所在地:広島県廿日市市宮島町
建立年:明治8年(現存するのは8代目)
役割:神域への海側から玄関口
形式:両部鳥居
文化財:国の重要文化財/世界文化遺産「厳島神社」の構成資産
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