日本三大土塀とは!?

日本三大土塀

泥土をつき固めて作った築地塀など、寺社の周囲を取り囲む土塀は、寄進されたものが多く、日本を代表する3ヶ所の土塀が日本三大土塀と呼ばれています。それが、熱田神宮(愛知県名古屋市)の信長塀、三十三間堂(京都市)の太閤塀、そして西宮神社(兵庫県西宮市)の大練塀の3ヶ所です。

熱田神宮・信長塀|愛知県名古屋市

所在地:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
築造年:永禄3年(1560)
寄進者:織田信長、桶狭間の戦いの際に熱田神宮で戦勝祈願を行ない、見事に今川義元を討ち果たしたので、築地塀を奉納
長さ:120mが現存(往時は400m)
備考:土と石灰を油で固め、瓦を重ねて構築

信長塀

熱田神宮・信長塀

織田信長は、永禄3年5月19日(1560年6月12日)、今川義元迎撃に桶狭間の戦い(おけはざまのたたかい)出陣の際、熱田神宮に必勝祈願をしますが、見事に義元を討ち果たし歴史的な勝利を収めたため、そのお礼として築地塀(ついじべい)を奉納してい

蓮華王院(三十三間堂)・太閤塀|京都府京都市

所在地:京都府京都市東山区三十三間堂廻り町657
築造年:文禄5年(1596年)の慶長伏見地震後の再建
寄進者:豊臣秀頼(当初のものは豊臣秀吉ですが慶長伏見地震で倒壊)
長さ:長さ92mが現存
備考:国の重要文化財に指定

蓮華王院(三十三間堂)・太閤塀

蓮華王院(三十三間堂)・太閤塀

京都府京都市東山区にある三十三間堂で知られる蓮華王院。豊臣秀吉(太閤)によって寄進された築地塀は、太閤塀と通称され(実は秀頼の寄進ですが)、国の重要文化財に指定されています。方広寺大仏殿が創建される際、蓮華王院を隔てるために、豊臣秀吉の寄進

西宮神社・大練塀|兵庫県西宮市

所在地:兵庫県西宮市社家町1-17
築造年:室町時代
寄進者:不詳
長さ:247m
備考:国の重要文化財

西宮神社・大練塀

西宮神社・大練塀

兵庫県西宮市にある全国3500社のえびす神社の総本社とされるのが、西宮神社。「西宮のえべっさん」の表大門(赤門)は、桃山建築の遺構で、その両脇に全長247mにわたって続く大練塀(土塀)とともに国の重要文化財に指定されています。とくに大練塀は

日本三大土塀とは!?
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日本三大鳥居

日本三大鳥居とは!?

鳥居というと神社を連想し、神社の入口に立つものと思われがちですが、日本三大鳥居(日本三鳥居)に数えられる吉野山金峯山寺・銅の鳥居(かねのとりい)、四天王寺・石の鳥居、安芸の宮島・朱丹の大鳥居は、すべて神仏習合時代のもの。金峯山寺、四天王寺は

日本三大石鳥居

日本三大石鳥居とは!?

鳥居の材質はもともとは木だったのですが、中世から北九州や瀬戸内海の花崗岩を海路運んで鳥居にするという石鳥居が建立されるようになりました。運搬に財力がかかることから、奉納者の権力を示すことができるこの石鳥居、日本三大石鳥居に数えられるのは、や

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日本三大木造鳥居とは!?

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日本三名塔

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日本三大灯籠

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日本三大灯籠といわれる巨大な灯籠は、すべて佐久間灯籠(さくまどうろう)と呼ばれるもので、佐久間勝之(さくまかつゆき)が、大坂夏の陣の鎮魂を込めて南禅寺(京都)に、自身の難破を祈願した故郷の熱田神宮(名古屋)に、そして東照大権現(徳川家康)を

 

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