2024年4月13日(土)〜4月14日(日)10:00〜16:00、岩手県盛岡市で『盛岡町家旧暦の雛祭り2024』が開催されます。毎年4月第2土・日曜、城下町の面影を残した鉈屋町(なたやちょう)界隈で、町家など40軒が由緒ある伝来の雛飾りを無料で公開するもの。古式ゆかしい内裏雛や吊るし雛などが飾られます。
盛岡の旧家、町家に展示の雛人形を見学
盛岡の旧家では、旧暦でひな祭りを行なう風習があります。
新暦3月3日はまだ冬で、歩道にも雪が残るので歩きづらいということもあるのです。
旧家では嫁入り道具に雛人形を持参する、あるいは初子の女児に買え与える習慣があり、祭らないと不幸がある、人形が泣いて火事を出すなどといわれ、雛人形が飾られてきました。
それを見てもらおうと、NPO法人盛岡まち並み塾が主催し、平成16年4月「町家の雛祭り」としてスタートして以来、年々盛大に行なわれるように。
東北本線の開通まで北上川舟運(盛岡藩の江戸廻米にも利用されました)によって栄えた鉈屋町・大慈寺町界隈、もりおか町家物語館、海野経美術館(盛岡市松尾町)、旧料亭かわてつ2階、三喜亭、御蔵・下町史料館、大慈清水御休み処などに雛人形が飾られます。
見学には通行手形500円が必要。
北上川舟運と盛岡の発展
北上川舟運は、盛岡〜黒沢尻を小繰船(米100俵〜250俵を積載)で、黒沢尻で平田船(米350俵〜450俵を積載)に積み替えて石巻へと運んだのです。
さらに石巻からは東廻り海運の船で江戸へと運んだのです。
盛岡〜黒沢尻は半日、黒沢尻〜石巻は3日〜5日を要しましたが、東北本線が開通するまでは、物流の大動脈として機能しました。
100俵積みの小繰船でも全長16m、幅1.8m、350俵積みのひらた舟は全長18m〜20m、幅4.5m、帆は畳50枚もありましたから、それが川湊に並ぶ姿は壮観だったと思われます。
江戸廻米は春と冬に盛岡藩から積み出され、江戸へと送られました。
盛岡の新山河岸(しんざんかし=現在の明治橋周辺)、中継地となった黒沢尻河岸(くろさわじりかし)はこの舟運で発展したのです。
雛人形を飾り、女児の健やかな成長を祈る行事として庶民に定着した江戸中期は、この北上川舟運が確立した頃でもあり、江戸からの文化とともに、雛人形が運ばれてきたことも想像できます。
こうして江戸中期から後期には富裕な商家の座敷いっぱいを使うような贅を尽くした雛段も登場したのです。
さらに石巻からは東廻り海運の船で江戸へと運んだのです。
盛岡〜黒沢尻は半日、黒沢尻〜石巻は3日〜5日を要しましたが、東北本線が開通するまでは、物流の大動脈として機能しました。
100俵積みの小繰船でも全長16m、幅1.8m、350俵積みのひらた舟は全長18m〜20m、幅4.5m、帆は畳50枚もありましたから、それが川湊に並ぶ姿は壮観だったと思われます。
江戸廻米は春と冬に盛岡藩から積み出され、江戸へと送られました。
盛岡の新山河岸(しんざんかし=現在の明治橋周辺)、中継地となった黒沢尻河岸(くろさわじりかし)はこの舟運で発展したのです。
雛人形を飾り、女児の健やかな成長を祈る行事として庶民に定着した江戸中期は、この北上川舟運が確立した頃でもあり、江戸からの文化とともに、雛人形が運ばれてきたことも想像できます。
こうして江戸中期から後期には富裕な商家の座敷いっぱいを使うような贅を尽くした雛段も登場したのです。
盛岡町家旧暦の雛祭り2024 | |
開催日時 | 2024年4月13日(土)〜4月14日(日)10:00〜16:00 |
所在地 | 岩手県盛岡市鉈屋町 |
場所 | 岩手県盛岡市鉈屋町・大慈寺町界隈 |
関連HP | 盛岡まち並み塾公式ホームページ |
電車・バスで | JR盛岡駅から矢巾営業所行きバスで南大通二丁目下車、徒歩7分 |
ドライブで | 東北自動車道盛岡南ICから約7km |
問い合わせ | 盛岡まち並み塾事務局(大慈清水御休み処) TEL:019-656-1603 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag