立山黒部アルペンルート・室堂のミクリガ池で、熊が泳ぐ!

ミクリガ池

立山黒部アルペンルートの最高所が標高2450mの室堂。高原状の室堂平は、まさに雲上の庭園で、室堂ターミナルを起点に遊歩道(ミクリガ池一周コース)も整備されています。その遊歩道のハイライトでもあるミクリガ池で、2025年8月14日(木)、熊が泳いでいるのが目撃されています。

散策前に立山自然保護センターで熊の出没状況の確認を

8:50ごろ、ミクリガ池隣のミドリガ池周辺で成獣1頭が目撃。
1時間30分後には、ミクリガ池で成獣1頭が天狗平の方向に向かって歩いているのが発見されています。
さらに15:30頃に再びミクリガ池から地獄谷付近で成獣1頭を発見。
こうした目撃が相次いだことから、富山県警山岳警備隊が周辺をパトロールしていました。

16:00頃に近くで働く人がなんと熊がミクリガ池を泳ぐ姿を確認し、上市署室堂警備派出所に通報(画像を提供)。
ツキノワグマですが、体長や性別、暑さからなのか、なぜ泳いでいたのかは不明。
富山県警山岳警備隊X(旧ツイッター)で「前代未聞の光景。近づいたり刺激しないようにしてください」と注意を呼びかけたのです。


ミクリガ池は北アルプスで一番美しい火山湖とも称される池(立山は活火山です)。
池畔には日本最高所の温泉、「みくりが池温泉」も営業し、宿泊、日帰り入浴、喫茶利用が可能です。

富山県警山岳警備隊は、「熊対策のため、鈴など音が出るものを持って入山し、万が一熊を見つけた場合は近づかないで」と注意喚起しています。

立山自然保護センターによれば、8月15日(金)にもミクリガ池周辺の散策道に熊が出没とのこと。
雷鳥を探していたら、熊に出会ったなんてことにならないように、まずは室堂ターミナル近くの立山自然保護センターに寄って、熊の出没状況のチェックを。

立山黒部アルペンルート・室堂のミクリガ池で、熊が泳ぐ!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
ミクリガ池

ミクリガ池

立山黒部アルペンルートの最高所、室堂平にあるミクリガ池は、立山の火山活動(1万年前の水蒸気爆発)で生まれた爆裂火口の跡。すぐ横のミドリガ池同様に、火口に水がたまった周囲630mほどの池で、水深15mは日本アルプスでもっとも深い池となっていま

ミクリガ池一周コース

ミクリガ池一周コース

富山県立山町、立山黒部アルペンルートの最高所、室堂ターミナル(標高2450m)を起点とした、もっとも手軽な散策プランがミクリガ池一周コース。室堂平は、立山カルデラから流出した溶岩によって誕生した溶岩台地。台地上とその周辺でマグマ水蒸気爆発を

よく読まれている記事

こちらもどうぞ