日南海岸、青島の中央に建つ神社が青島神社で、日本神話の『海幸彦・山幸彦』に登場する彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)・塩筒大神(しおつちのおおかみ)の三神を祀っています。その神話の舞台となったのがこの青島なのです。
『山幸彦・海幸彦』神話の古社
『古事記』、『日本書紀』によると、山の獲物を司る彦火火出見命は山幸彦と呼ばれ、ある日海の獲物を司る海幸彦(火須勢理命=ほすせりのみこと)と仕事を交換し、釣針を借りて海に出かけましたが、大事な釣針を失くしてしまいます。塩筒大神の計らいで海神の宮(わたつみのみや=竜宮とも)に出かけ、そこで豊玉姫命と出会い、釣針を見つけ地上に戻ったという伝説。
その時の上陸地点がここ青島で、神社は山幸彦が建てた大宮が創始とされているのです。
境内社の元宮からは弥生式土器、獣骨なども出土し、古代から祭祀の場所だったことが推測できます。
1662(寛文2)年の大地震で、社記などを失い、創建年代などは定かでありませんが、平安時代の文書に青島大明神という記載があるので、それ以前というのは確実。
江戸時代まで全島が神域で禁足地で、1737(元文2)年まで入島が許されたのは、旧暦3月16日〜3月末日まで、そして神職と島奉行に限ってのみに限られていました。
時の神主・長友肥後が飫肥藩主に解禁を申請し、庶民の参拝が叶うようになりました。
境内には蝋人形神話館「日向神話館」が開館、日向の地への天孫降臨から、海幸・山幸の神話などを紹介しています。
旧暦3月16日に『島開き祭』、旧暦6月17・18日に『夏祭』、10月18日に『例祭』、1月の成人の日に『青島神社裸まいり』が行なわれています。
『夏祭』は、神輿を漁船に乗せて島を一周することから「海を渡る祭礼」と呼ばれています。
青島神社 | |
名称 | 青島神社/あおしまじんじゃ |
所在地 | 宮崎県宮崎市青島2-13-1 |
関連HP | 青島神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR青島駅から徒歩10分 |
ドライブで | 宮崎自動車道宮崎ICから約12km |
駐車場 | 青島駅西口駐車場(41台/無料)、青島公共駐車場(50台/無料)、青島参道南広場駐車場(45台/無料)、こどものくに駐車場(750台、土・日曜、祝日、学校の休日、フラワーフェスタ期間中は有料)も利用可能 |
問い合わせ | 青島神社社務所 TEL:0985-65-1262 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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