日向神話館

日向神話館

宮崎県宮崎市、青島の島内、青島神社の境内にある神話の伝承施設が日向神話館。神話の舞台として知られる青島神社ならではのろう人形館で、日本の始まりとされる天孫降臨から、青島神社の由来でもある海幸・山幸の物語、神武天皇による大和平定までの神話の世界を30体の等身大のろう人形と12の場面で再現。

天孫降臨、海幸・山幸の物語をろう人形で解説

日向灘に浮かぶ青島は、山幸彦(やまさちひこ)が海神宮(わたつみのみや)から戻ってきた神聖な地とされ、一般の人が自由に立ち入れるようになったのは元文2年(1737年)から。
それまでは、藩主でも履物を脱いで入島しなければならない聖地だったのです。

高千穂町の天岩戸神社を起点に、高原町の皇子原公園まで続く総延長300kmの「ひむか神話街道」の重要なスポットにもなっています。

日向神話館を見学すると青島神社の由来となっている海幸・山幸の物語もよくわかり、ちょっと難しいと敬遠されがちな神話のおもしろさを再発見することが可能。

紹介される12景は、
第一景=ニニギノミコト、アマテラスオオミカミに命じられ、天降る
第二景=コノハナサクヤヒメ、火中の産屋で出産する
第三景=ウミサチヒコとヤマサチヒコ
第四景=ヤマサチヒコ、シオツチノオジに送られ海神の宮を目指す
第五景=木の上で待つヤマサチヒコ、トヨタマヒメと会う
第六景=海の神様、ヤマサチヒコを厚くもてなす
第七景=ヤマサチヒコとトヨタマヒメ
第八景=海の神様、鯛の魚から釣針を取り出す
第九景=ヤマサチヒコ、海神の宮を後にする
第十景=ヤマサチヒコ、ウミサチヒコを魔法のタマを使い、苦しめる
第十一景=トヨタマヒメ、産屋でウガヤフキアエズノミコトを出産する
第十二景=大和を平定し初代天皇(神武天皇)に即位する
です。

日本最古の歴史書『古事記』は、都が藤原京から平城京に移された直後、和銅5年(712年)に太安万侶(おおのやすまろ=昭和54年に奈良市で墓が発見され、実在の人物と確定)によって編纂されていますが、登場する土地の3分の2は日向国(ひゅうがのくに=宮崎県)であるといわれています。
そして、青島神社はその重要な舞台なのです。

ちなみに、『古事記』は、天皇家の支配の正統性を裏づけるため、元明天皇が太安万侶に命じて編纂されたもので(『古事記』は正史ではなく、天皇家の支配の正統性を語るもの)、8年後に完成した『日本書紀』が、日本初の正史です。

日向神話館
名称 日向神話館/ひゅうがしんわかん
所在地 宮崎県宮崎市青島2-13-1
関連HP 日向神話館(青島神社)公式ホームページ
電車・バスで JR青島駅から徒歩10分
ドライブで 宮崎自動車道宮崎ICから約12km
駐車場 青島駅西口駐車場(41台)、青島公共駐車場(50台)、青島参道南広場駐車場(45台)/無料、こどものくに駐車場(750台、土・日曜、祝日、学校の休日、フラワーフェスタ期間中は有料)も利用可能
問い合わせ 青島神社社務所 TEL:0985-65-1262
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

青島

日向灘に浮かぶ周囲1.5kmほどの小さな島、青島。島の中央には、縁結びの社として知られる「青島神社」があります。古来から青島神社の神域として保護されていた植物が自然のまま残っており、約4300本のビロウの群落や、260種あまりの亜熱帯性植物

青島神社

日南海岸、青島の中央に建つ神社が青島神社で、日本神話の『海幸彦・山幸彦』に登場する彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)・塩筒大神(しおつちのおおかみ)の三神を祀っています。その神話の舞台となったのがこの青島

 

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