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韓国岳

宮崎県と鹿児島県との県境にある霧島連峰の主峰が韓国岳(からくにだけ)。霧島23座の最高峰で標高は1700.1m。直径900mほどのすり鉢状の火口があり、その南端が最高点になっています。最高点は宮崎県えびの市、小林市と鹿児島県霧島市の境界。一般的な登山はえびの高原(えびの市)から入山します。

霧島火山群の雄大な光景を楽しむ

韓国岳 Photo Map

韓国岳は、1万7000年前の噴火で誕生した火山で、頂上部には直径900m、深さ300mの大火口があります。
火口縁北西部にその後に生まれた爆裂火口があり、火口縁が分断されているため、えびの高原から見るとピークが2つある双耳峰のように見えるのです。

『古事記』には韓国を眺望することが山名の由来になったとされていますが、実際に韓国を眺められるほどの標高はありません(地球は丸いので標高が足りません)。
韓国岳という名称に関しては、古代、国分隼人(こくぶはやと)に定住した朝鮮系渡来人が霧島連山を見上げ、故郷の山を偲んで付けたとする説もあり定かでありません。

しかし頂上からの景色はすばらしく南側の大浪池や霧島連峰の山々、遠くは桜島をも望む雄大な景色が広がります。

韓国岳、韓国岳爆裂火口は霧島ジオパークの「霧島火山群」ジオサイトの一部になっています。
深田久弥の『日本百名山』では、韓国岳から高千穂峰に至る霧島連山全体を霧島山として選定しています。

登山ルートはえびの高原、大浪池の2ルートが基本

登山のルートはいくつか用意されていますが、えびの高原から入るルートが所要1時間30分ほどなので手軽な登山として最も人気のコースになっています。
硫黄山の噴火警戒レベルが高まると、大浪池(おおなみいけ)側からの迂回ルートということになり、入山にあたっては気象庁の噴火警報・予報、噴火警戒レベルの確認が必要。

山腹は、ハリモミ、ミズナラ、ブナ、クヌギの原生林。登るにつれてミヤマキリシマ、マイヅルソウ、ススキとなっていきます。
とくに初夏のミヤマキリシマ開花期はその美しさで人気です。

霧島連山縦走コースは火山活動によって入山規制となることが多いので、プランニングにあたっては気象庁の噴火警報・予報、噴火警戒レベルの確認を。

韓国岳登山コースタイム(硫黄山ルート)
えびの高原登山口〜(30分)〜3合目〜(30分)〜5合目(えびの高原一望)〜(20分)〜8合目(大浪池眺望)〜(10分)〜韓国岳山頂

韓国岳登山コースタイム(大浪池ルート)
大浪池登山口〜(30分)〜大浪池休憩所〜(40分東廻り・西廻りの2コースあり、短いのは西回りルート)〜韓国岳避難小屋〜(50分)〜韓国岳山頂

韓国岳
名称 韓国岳/からくにだけ
所在地 宮崎県えびの市末永
関連HP えびの市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR小林駅から宮崎交通バスえびの高原行きで48分、韓国登山口下車、徒歩1時間30分
ドライブで 九州自動車道えびのICから約19.2kmでえびのエコミュージアムセンター駐車場
駐車場 えびのエコミュージアムセンター駐車場(200台/有料)
問い合わせ 宮崎県えびの市観光協会 TEL:0984-35-3838/FAX:0984-35-2488
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大浪池

2019年9月20日

高千穂峰

2017年8月19日

 

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