JR東海は、2027年度中に東海道新幹線N700S車両の一部の10号車に、高いプライベート感と上質性を兼ね備えた座席6席を導入すると発表。2026年秋にはN700S車両に2室だけ個室タイプも投入されることから、100系「ひかり」以来の「コンパートメント」、「半個室コンパートメント」ということになります。
2026年秋に個室、2027年度中に半個室が登場
まだ東海道新幹線に「のぞみ」がなかった1985年10月1日、東海道・山陽新幹線の本格的モデルチェンジ車として登場したのが、100系「ひかり」。
国内では近鉄特急のビスタカーに導入されていた2階建て車両(ダブルデッカー)を投入、国鉄時代の「ニュー新幹線」として話題を呼びました。
2両連結された2階建て車両のうち、8号車の2階部分にはカフェテリアもしくは食堂、9号車の1階部分には「グリーン個室」となっていました。
この「グリーン個室」は、今では昔語りとなり、現在、東海道新幹線ではコンパートメント仕様の座席はありませんが、2026秋に導入される個室に関してJR東海は「グリーン車よりもさらに上質な設備・サービスを備えた個室を東海道新幹線に導入することを決定」としているので、グリーン個室ではなく、JR東日本のグランクラス的な存在になるものと推測できます。

「半個室コンパートメント」の概要
- 東海道新幹線N700S車両の一部の10号車に、高いプライベート感と上質性を兼ね備えた座席6席を導入
- 通路と座席間には出入り用の鍵付き扉を設け、大型バックシェルタイプの座席を採用することで、高いプライベート感を確保
- 座席はレッグレスト付きのリクライニングシートとし、半個室タイプ座席専用の Wi-Fi 環境や荷物スペースを整備
- 座席を転換することができ、対面での利用も可能
東海道新幹線に「個室」「半個室」導入 | |
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