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東大寺・金銅八角灯籠

東大寺の大仏殿(金堂)の前に配されているのが金銅八角灯籠。見逃しがちな灯籠ですが、実はこの灯籠、大仏開眼と同じ年、752(天平勝宝4)年の鋳造と推測され、国宝に指定されているのです。

音声菩薩、獅子が配された羽目板にも注目を

高さ462.1cmという巨大な灯籠で、日本国内の銅製の灯籠としては、当然、最古のもの。
上から、火焰宝珠(最上部にのっている玉)、八角形笠、八角形火袋(火を入れるところ)、中台(火袋を支える部分=八角形一重座・八陵形二重座・反花)、八角形棹(宝珠から中台までをのせて支える柱)、二重華座、八陵形一重座となっています。

8つの面にはめられた羽目板も縦125cm、幅50cmという大きなもので、東西南北4面の羽目板部分には獅子が、残りの4面には音楽を奏でる音声菩薩(おんじょうぼさつ)が彫られています。

音声菩薩は、東北側が銅鈸子(どうばっし=仏教儀式での鳴り物として使われていた古代のタンバリン)、東南側が笙(しょう=雅楽などで使う管楽器)、西南側が横笛、西北側が尺八を演奏する姿になっています。

東京国立博物館の特別展『光明皇后1250年御遠忌記念 東大寺大仏-天平の至宝-』(平成22年10月8日~12月12日)に出展された後に修復されて戻されています。

東大寺・金銅八角灯籠
名称 東大寺・金銅八角灯籠/とうだいじ・こんどうはっかくとうろう
所在地 奈良県奈良市雑司町406-1
関連HP 東大寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良線・JR奈良駅から奈良交通バス市内循環で4~7分、大仏殿春日大社前下車、徒歩5分
ドライブで 京奈和自動車道木津ICから約6.4kmで県営登大路南駐車場
駐車場 県営奈良登大路自動車駐車場(275台/有料)
春秋の観光シーズンには県営奈良大仏殿前自動車駐車場は観光バス専用となるため注意を
問い合わせ 東大寺寺務所 TEL:0742-22-5511/FAX:0742-22-0808
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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