東大寺・南大門

東大寺南大門の創建は奈良時代ですが、当初のものは平安時代に大風で倒壊。現存する南大門は、鎌倉時代、東大寺を復興した重源上人(ちょうげんしょうにん)により再建されたもので、1199(正治元)年から4年の歳月をかけ建てられた壮大な門。運慶や快慶が造像した国宝の金剛力士立像が安置され、門自体ももちろん国宝です。

わが国最大の山門は運慶・快慶作の金剛力士像を安置

口を開けた「阿行像」は左側に
口を閉じた「吽行像」が右

東大寺・南大門は、入母屋造り、五間三戸二重門で、下層は天井がなく腰屋根構造となっています。
また屋根裏まで達する柱18本は21mで、門の高さは25.46mにおよび国内最大の山門。
今はなき、鎌倉時代再建の大仏殿の威容を偲ばせる貴重な遺構となっています。

運慶や快慶が造像した国宝の金剛力士立像が安置されているので、お見逃しなく。
金剛力士像は、昭和63年から5年に渡る全面解体修理の結果、天平創建期から向かい会って立っていたこと、長門国(現・山口県)で伐採された木材を使い、二体同時進行で、69日間で制作されたことも判明しました。
門の向かって右に吽形(うんぎょう=口を閉じた像)、左に阿形(あぎょう=口を開いた像)を安置していますが、これは一般的なスタイルとは逆になっています。

上層の正面中央には「大華厳寺」と書かれた扁額が掲げられていますが、この扁額は、古記録にあったと記されていたものを、平成18年10月10日に行なわれた「重源上人八百年御遠忌法要」に合わせて復元したもの。

門に鹿が寝そべっている風景を目にすることも多いのですが、糞尿は文化財の大敵。
「手持ちの菓子などを与えないようにしてください」(東大寺)とのこと。

東大寺は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録。

「大華厳寺」と書かれた扁額
仁王様に守られてのお昼寝タイム
東大寺・南大門
名称 東大寺・南大門/とうだいじ・なんだいもん
Todaiji Temple Nandaimon(Great South Gate)
所在地 奈良県奈良市雑司町406-1
関連HP 東大寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良線・JR奈良駅から奈良交通バス市内循環で4~7分、大仏殿春日大社前下車、徒歩5分
ドライブで 京奈和自動車道木津ICから約6.4kmで県営登大路南駐車場
駐車場 県営奈良登大路自動車駐車場(275台/有料)
春秋の観光シーズンには県営奈良大仏殿前自動車駐車場は観光バス専用となるため注意を
問い合わせ 東大寺寺務所 TEL:0742-22-5511/FAX:0742-22-0808
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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