ドローンを使って、空からマッコウクジラを観察

毎年5月〜7月に五島列島沖(長崎県)、8月〜9月に知床・羅臼沖の根室海峡(北海道)で、マッコウクジラの観察・研究を行なっている長崎大学マッコウクジラ調査チーム。来年から、ドローンを使って、マッコウクジラに空中から接近し、さらに詳細な生態を観察しようという試みにチャレンジ。そのためのクラウドファンディングに着手しています。

ドローンを飛ばせば、マッコウクジラの体長が把握できる!

長崎大学マッコウクジラ調査チーム、知床・羅臼の調査では、日の出から日没まで、荒天時を除いて毎日、クジラの見える丘に上り、望遠鏡で、マッコウクジラのブロウ(潮吹き)などを地道に観察しています。

さらに羅臼港から出航する、アルラン3世、エバーグリーンなどに乗船し、船上からマッコウクジラを観察。
また、水中マイクなどを使い、マッコウクジラの視認率を高めるなど、地元の観光船や観光協会と二人三脚で、マッコウクジラの生態系の解明に尽力しています。

「防水型のドローンを使い、船からマッコウクジラの上へと飛ばせば、より詳しい情報を得ることができるんです」
と解説するのは、長崎大学大学院の小林駿さん。

長崎から遠く離れた知床での観察・研究もかなりの部分が自己負担。
そこで、今流行のクラウドファンディングを使って、研究資金を集めようというのが、
「ドローンを使って、空からマッコウクジラを観察したい!」。

2018年2月6日19時00分までに目標金額30万円を達成した場合のみ、決済が確定するというクラウドファンディングですので、「ぜひ、皆様のご支援、ご助力を!」(長崎大学マッコウクジラ調査グループ)と呼びかけています。
支援は1000円からOK!
ドローンを使って、空からマッコウクジラを観察したい!

マッコウクジラが 尾を上げて潜水するシーン(撮影/小林駿)

歯を持つクジラのなかで最大の種であるマッコウクジラの生態は、未だ解き明かされていないことが多数存在しています。

「船上からではクジラの身体の一部しか確認することができないため、その行動を詳細に観察することは困難ですが、防水ドローンを使って上空または水中でクジラを撮影することができれば、船上からは知ることのできないクジラの行動や生態を明らかにすることができるのではないかと期待しています」

まずは、その体長だけでもドローンを使ってしっかりと把握できれば・・・、そんなチームの思いをのせて、五島列島に、知床・根室海峡にドローンを飛ばしましょう!

クジラの見える丘公園

根室海峡は夏にはマッコウクジラも姿を見せるが、運が良ければ陸地からもクジラの潮吹きを視認することができます。クジラの見える丘公園は羅臼灯台近くの断崖の上に平成19年に築かれた展望台。羅臼市外から相泊方面に道道を走り、材木岩トンネルを抜けたら

知床羅臼ホエールウォッチング

世界自然遺産に登録される知床羅臼。世界遺産に登録される最大の理由は、根室海峡のプランクトンの豊富さにあります。そのプランクトンや、魚を狙って、シャチ、マッコウクジラ、ミンククジラ、ナガスクジラなどがやって来ます。とくに夏休み頃なら波がなく、

羅臼ではマッコウクジラをどうやって探している?

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陸からクジラの潮吹きがわかる!「クジラの見える丘」

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