東京湾に突き出した富津岬。先端にある明治百年記念展望塔は有名ですが、陰に隠れて訪れる人が少ない穴場の展望台が中の島展望台です。穴場ファンならぜひ一度、上がりたい場所!
防風林越しに富士山、東京湾、鋸山を眺望
中の島というように、富津岬の根元の「島の中」に展望台は造られています。
もともと富津岬は長大な砂州は、富津の北側を流れる小糸川の土砂が、東京湾の内湾を時計回りする潮流の流れで砂州を形成したもの。
明治時代の初め、清国(中国)との戦争を意識し、東京湾と首都の防衛のために、富津岬に堆積した砂を掘り、堀(水壕)を造り大砲を設置したのがこの中の島(富津元洲堡塁砲台)。
掘った土砂を積み上げ、地元の土で表面を覆い、谷間を通路にした要塞だったのです。
富津岬沖の海上砲台である第一海堡(かいほ)、第二海堡、観音崎砲台、第三海堡、猿島要塞などとともに富津岬〜観音崎・横須賀の東京湾の入口を防備しました。
その富津元洲堡塁砲台跡の最高点に築かれたのが、中の島展望台。
駐車場などの脇に立つ県立富津公園の案内地図を見ると表示されているものの、岬先端へと続く車道を走っている限りでは展望台に気づくことはありません。
「天気に恵まれれば富士山を眺望できる絶景の地で、『ちば眺望百景』にも選ばれています」(富津市商工観光課)とのこと。
中の島展望台 | |
名称 | 中の島展望台/なかのしまてんぼうだい |
所在地 | 千葉県富津市富津2282 |
関連HP | 千葉県立富津公園公式ホームページ |
電車・バスで | JR内房線青堀駅から富津公園行バスで終点下車、徒歩20分 |
ドライブで | 館山自動車道木更津南ICから約12km。または、東京湾フェリー金谷港から26km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 富津公園管理事務所 TEL:0439-87-8887/FAX:0439-87-5647 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag