超難問! 「日本最大の国立公園」はどこ!? 面積TOP10を紹介

環境省によると全国の国立公園(35ヶ所)の総面積は244万7855haで、国土総面積の6.476%を占めています。そこで問題、「日本最大の国立公園」はどこでしょう? 実はかなりの難問で、正解は24万5668haの日高山脈襟裳十勝国立公園で、なんと東京都の総面積21万9405haよりも広い国立公園です。

2024年6月25日に誕生した新しい国立公園が日本最大

日高山脈襟裳十勝国立公園の豊似湖

日高山脈襟裳十勝国立公園(ひだかさんみやくえりもとかちこくりつこうえん)と聞いて、「なにそれ」、「いつから国立公園に」という人も多いかもしれません。

2024年6月25日に北海道が管理する日高山脈襟裳国定公園を解除し、環境省が管理する国立公園に変更されて誕生した新しい国立公園。
陸域の面積を国定公園時代の2倍以上に拡大して24万5668ha、さらに襟裳岬周辺などの海域6510haも有しています。
名称に「十勝」が加わることは、帯広市など地元の要望もありましたが、観光開発につながると危惧されたため、環境省は「新たな国立公園の区域は十勝側の山麓部も含めて大きく拡大していて、保全管理は日高側・十勝側双方の協力によって成り立つ」と補足説明をしています。

面積2位も北海道で、大雪山国立公園(22万6764ha)。
特筆すべきは国有地の占める割合で、94.6%、さらに地元自治体など公有地が4.5%で、私有地は0.9%(日高山脈襟裳国定公園も私有地は1.9%)、つまりは手つかずの自然が残しやすい環境にあるということがよくわかります。

3位は、本州で最大の国立公園となる磐梯朝日国立公園で、18万6594ha。
この3位を当てられる人もよほど山に詳しい人でしょう。
以下、中部山岳国立公園(17万4323ha)、上信越高原国立公園(15万1053ha)、秩父多摩甲斐(12万6259ha)、富士箱根伊豆国立公園(12万1755ha)と続きます。

大雪山国立公園

日本の国立公園 面積TOP10

順位国立公園名陸域の面積制定年私有地の割合
1位日高山脈襟裳十勝国立公園24万5668ha2024年6月25日0.9%
2位大雪山国立公園22万6764ha1934年12月4日1.9%
3位磐梯朝日国立公園18万6594ha1950年9月5日12.4%
4位中部山岳国立公園17万4323ha1934年12月4日8.0%
5位上信越高原国立公園15万1053ha1949年9月7日23.7%
6位秩父多摩甲斐国立公園12万6259ha1950年7月10日39.4%
7位富士箱根伊豆国立公園12万1755ha1936年2月1日 51.7%
8位日光国立公園11万4908ha1934年12月4日27.1%
9位支笏洞爺国立公園9万9473ha1949年5月16日4.2%
10位阿寒摩周国立公園9万1413ha1934年12月4日12.7%
エリアが拡大して名称が変更された国立公園は、最初の制定年を記載
超難問! 「日本最大の国立公園」はどこ!? 面積TOP10を紹介
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ