東海・北陸 渡し船の旅 全7航路

東海・北陸 渡し船の旅 全7航路

東海・北陸で渡し船が運航されているのは、7ヶ所。豊川、長良川など歴史ある渡船のほか、ダム湖や新港の誕生で代替手段として運航が始まった渡船、さらには離島への公営渡船などもあってバリエーションも豊富。なかには今後の運航が危惧される場所もあるので、早めの乗船がおすすめです。

我入道の渡し|静岡県

就航地:静岡県沼津市
就航区間:我入道のりば〜沼津港のりば、あゆみ橋〜沼津港〜我入道(あゆみ橋航路)
内容:江戸時代に始まった渡し船ですが、昭和43年の港大橋の完成で、利用者が減少し、いったん昭和46年に廃止された渡船を、平成9年に地元の船大工が製造の木船を使って観光用に復活

我入道の渡し

『我入道の渡し』運航|沼津市|2024

沼津市の狩野川河口の『我入道の渡し』運航。平成9年に地元の船大工が製造の木船を使って観光用に復活したのが『我入道の渡し』。河川の渡し船としては静岡県でも唯一現存! 運行日は2024年4月6日(土)〜5月26日(日)・7月13日(土)〜7月2

井川湖渡船|静岡県

就航地:静岡県静岡市葵区井川
就航区間:井川本村〜井川ダム、井川本村〜宮向のほか、周遊便としての運航も
内容:井川湖誕生の翌年、昭和33年に対岸への交通手段を失った住民の利便を図るため、旧井川村の事業として運航が始まったのが井川湖渡船。
ダム湖の完成で分断されたアクセス路の代替で運航されるもので、無料で乗船可能
11月上旬~11月下旬で、定期航路で「紅葉クルーズ」も楽しむことが可能

井川湖渡船

井川湖渡船

静岡県静岡市葵区井川、大井川本川上流部に昭和32年に建設された井川ダムのダム湖、井川湖の湖畔に就航するのが井川湖渡船。ダム湖の完成で分断されたアクセス路の代替で運航されるもので、井川本村〜井川ダム、井川本村〜宮向が航路で、無料で乗船可能(周

牛川渡船(牛川の渡し)|愛知県

就航地:愛知県豊川市
就航区間:豊橋創造大学近くの牛川町〜大村町
内容:一級河川・豊川(とよがわ)に残る渡し船(かつては23ヶ所に渡し船が運航されていました)
平安時代から続くといわれる歴史ある渡し船で、牛川の渡しで豊川を渡る道はかつての鎌倉街道(鎌倉古道)
源義経、源頼朝も通った道で、明治末に下川村営に、さらに昭和7年から豊川市営の渡船として運航されています

牛川渡船(牛川の渡し)

牛川渡船(牛川の渡し)

愛知県豊橋市を流れる一級河川・豊川(とよがわ)に残る渡し舟で、愛知県では唯一現存する渡船が牛川渡船(牛川の渡し)。豊橋創造大学近くの牛川町と大村町を結ぶ豊橋市営の渡船で、渡船料は無料。平安時代から続くといわれる歴史ある渡し船で、明治末に下川

西尾市営渡船(佐久島航路)|愛知県

就航地:愛知県西尾市
就航区間:佐久島行船のりば(一色さかな広場)〜佐久島西渡船場(佐久島西港)〜 佐久島東渡船場(佐久島東港)
内容:一色さかな広場に近い一色港と三河湾に浮かぶ佐久島(「癒やしとアートの島」)を結ぶ市営の航路で高速船が就航
観光客・島民の移動手段だけでなく、生活航路として、自転車・バイク、小荷物(ダンボールや封書など)なども運搬

西尾市営渡船(佐久島航路)

西尾市営渡船(佐久島航路)

愛知県西尾市、一色さかな広場に近い一色港と三河湾に浮かぶ佐久島を結ぶのが、西尾市営渡船(佐久島航路)。日間賀島、篠島は知多半島側の河和港からのアクセスですが、佐久島は一色港から毎日7往復の定期高速船が運航されています。市営渡船なのは佐久島が

小紅の渡し|岐阜県

就航地:岐阜県岐阜市
就航区間:一日市場〜鏡島
内容:岐阜市内を流れる長良川現存する唯一の渡船(往時には12の渡船が運航)で、江戸時代の初めにはすでに運航の記録が残る歴史ある渡船
岐阜県道173号(文殊茶屋新田線)の一部で、渡し船も県道の扱い(県道渡船)
小紅渡船船頭組合が県から市を通じて運航を委託され、利用者が来ると船を出す仕組み(県道扱いのため、乗船料は無料)。

小紅の渡し

小紅の渡し

岐阜県岐阜市内を流れる長良川には昭和初期まで12の渡しがありましたが、現存するのは岐阜市一日市場と鏡島の間、120mを結ぶ小紅の渡し(おべにわたし)のみ。現在は岐阜県道173号(文殊茶屋新田線)の一部で、渡し船も県道の扱い(県道渡船)になっ

富山県営渡船(越ノ潟フェリー)|富山県

就航地:富山県射水市の富山新港(伏木富山港新湊地区)
就航区間:越ノ潟発着所〜堀岡発着所
内容:富山新港の完成で、港口が分断され、それによって廃止された富山地方鉄道射水線、富山県道1号(魚津氷見線)の代替交通手段として誕生した県営の渡船
フェリーと称していますが車の積載はできません(250㏄未満の自動二輪車や自転車のみ積載が可能)

富山県営渡船(越ノ潟フェリー)

富山県営渡船(越ノ潟フェリー)

富山県射水市の富山新港(伏木富山港新湊地区)で運航されるのが富山県営渡船(越ノ潟フェリー)。富山新港の完成で、港口が分断され、それによって廃止された富山地方鉄道射水線、富山県道1号(魚津氷見線)の代替交通手段として誕生した県営の渡船です。フ

平の渡し|富山県

就航地:富山県中新川郡立山町(黒部ダムのダム湖・黒部湖)
就航区間:平乃小屋船着場〜針の木谷船着場
内容:針ノ木峠と黒部川(平乃小屋)、五色ヶ原を結ぶ歴史ある登山道がダム湖の誕生で水没したため、その代行として6月〜10月に限って定期便として運航
ダム湖ができる前には、ここには吊り橋が架かり、黒部川を渡ることができましたが、現在では関西電力が平ノ小屋に委託して渡船を運航

平の渡し

平の渡し

富山県中新川郡立山町、黒部ダムのダム湖(黒部湖)の奥にある関西電力運航の渡船が、平の渡し(たいらのわたし)。針ノ木峠と黒部川(平乃小屋)、五色ヶ原を結ぶ歴史ある登山道がダム湖の誕生で水没したため、その代行として6月〜10月に限って定期便とし

注/愛知県一宮市と岐阜県羽島市を結ぶ中野の渡し(愛知県営渡船)は、木曽川に現存する唯一の渡船ですが橋が完成する令和7年度に廃止される見込みのため、掲載していません

東海・北陸 渡し船の旅 全7航路
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
渡し船の旅

関東周辺 渡し船の旅 全7航路

関東周辺で渡し船が運航されているのは、7ヶ所。矢切の渡しなど、歴史ある渡船が観光的に今も運航されている場所が多いのですが、県道扱いの赤岩渡船(葛和田の渡し)、浦賀港の浦賀渡船のように今も生活の足になっている場所も。事前に運航日を確認の上、渡

 

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