姫埼灯台

新潟県佐渡市、佐渡市の両津湾入口、姫崎（ひめさき）に建つ灯台が、姫埼灯台。佐渡の入口を守る灯台として、越佐海峡を航行する船舶の道標として、明治28年12月10日に初点灯。現存する日本最古の鉄造りの灯台で、「日本の灯台50選」に選定。さらにその歴史的、文化的価値から「世界灯台100選」にも選ばれています。

日本最古の鉄造りの灯台は「世界灯台100選」にも選定

佐渡・両津港に入港するフェリー、高速船からも目に入るのが姫埼灯台。
新潟港と両津港を往復するフェリー、高速船が、両津港に入港する際の変針目標にもなっています。
灯塔は4層からなる6角形の櫓型というユニークなスタイルで、1階・2階・灯室及び階段室は鉄板巻き構造、接合部はリベット止めで固定されています。
塔高14.2m、平均海面から灯火までは41.5m、光達距離は18海里（33.3km）で、毎6秒に1閃光。

歴史的文化財的価値の高さから海上保安庁によってAランクの保存灯台とされる姫埼灯台ですが、残念ながら見学できる参観灯台ではありません。
経済産業省の「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた灯台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」にも認定されています。

当時のままの姿で現存する日本最古の鉄造りの灯塔ということで、「世界灯台100選」にも選定。
現役の灯台として後世に伝えるという目的から、平成6年に建設当時の内装状態や材料をそのまま残す補修工事が行なわれています。

敷地内に昔の灯台職員用庁舎・宿舎模した「姫崎燈台館」が建ち、灯台レンズや回転灯器、佐渡の灯台写真などの貴重な資料を展示しています。

灯台の周辺は佐渡弥彦米山国定公園に指定され、遊歩道も整備。
姫埼灯台の西に位置する大川集落は、江戸時代から北前船の寄港地として栄え、廻船問屋が軒を連ねた地。
北前船の航海安全・商売繁盛の神として津神神社も祀られています。

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