長野県大町市にある平安時代創建の真言宗智積院派の古刹、盛蓮寺( じょうれんじ)。高瀬川の東岸を走る長野県道51号(大町明科線)沿い、東山の麓に位置しています。国の重要文化財に指定される観音堂は、室町時代の建築ながら鎌倉時代の特徴を残す松本平最古の寺院建築で、実に貴重な建物です。
観音堂は松本平最古の木造建築物
創建は不詳ですが、仁科氏の祈願所で、鎌倉時代に地元の豪族・仁科盛遠(にしなもりとお=信濃仁科氏の祖)によって東北側山中の山寺地籍から現在地に移され、七堂伽藍が整備されました(伽藍の多くは武田信玄の信濃侵攻などで失われています)。
文明2年(1470年)築という観音堂は、木造平屋建て、三間四面の寄棟造り。
安曇野市の松尾寺本堂(薬師堂/国の重要文化財)にも似ていますが、松尾寺は室町時代末の建立で、盛蓮寺観音堂を模したと伝わります。
本尊の如意輪観音像は鎌倉時代の制作で大町市の文化財。
寺の建つ大町市社地区は、平安時代中期に起源を持つ仁科御厨(みくりや、伊勢神宮の社領)があった地で、仁科さんのパワースポットの代表格。
千国街道の街道沿いにもなっており、国宝の仁科神明宮もこの千国街道沿い、東山山麓です。
「塩の道ちょうじや」のある大町市街から南へ、長野県道51号(大町明科線)を走れば、千国街道の旅ということになります。
盛蓮寺 | |
名称 | 盛蓮寺/じょうれんじ |
所在地 | 長野県大町市社2937 |
関連HP | 大町市公式観光サイト信濃大町なび |
ドライブで | 長野自動車道安曇野ICから約20km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 盛蓮寺 TEL:0261-22-7855 |
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