日本相撲協会が管理! 「相撲の神様」を祀る野見宿禰神社とは!?

野見宿禰神社

東京都墨田区亀沢、両国国技館近くにあるのが、野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)。大相撲東京本場所開催前には、日本相撲協会の理事長、審判部長らが出席して例祭が行なわれ、新横綱の『奉納土俵入り』でも有名な地。まさに東京における相撲のパワースポットになっているのです。

勝負運、合格運もアップするパワースポットに!

野見宿禰と当麻蹴速の相撲/月岡芳年『芳年武者无類』
野見宿禰と当麻蹴速の相撲/月岡芳年『芳年武者无類』(よしとしむしゃぶるい)

野見宿禰神社は、『日本書紀』に当麻蹴速(たいまのけはや)と「捔力」(角力=相撲)をとって勝利したと記される相撲の始祖・野見宿禰を祀る神社で、なんと日本相撲協会が管理する社。

創建は明治17年で、高砂部屋初代・高砂浦五郎(たかさごうらごろう)。
明治16年に相撲協会の前身となる会所の取締の地位に就き、数々の改革を実現、明治22年には会所を東京大角力協会と改め、大相撲の発展に手腕を発揮しましたが、その一環で、津軽藩の上屋敷跡に野見宿禰神社を創建しています。

大正12年の関東大震災、昭和20年の東京大空襲で、一帯は焼け野原となり、神社も全焼していますが、昭和28年、日本相撲協会が社殿を再建。
再建時に、「歴代横綱記念碑」が立てられています。

社務所的なものはなく、野見宿禰神社の授与品(御守・御札)は、両国国技館1階の「相撲博物館」展示室で取り扱っていますが、東京本場所の開催時には力士をかたどった「力士おみくじ」も授与。
「相撲博物館」は入館無料(ただし大相撲開催時は入場券が必要)。

ちなみに、野見宿禰は、古墳時代の豪族で、ヤマト王権の王に対して、王が没した際に家臣が殉死するという風習を改め、人型などの埴輪を墳丘に並べるということを提案したとされ、埴輪を焼いた集団・土師氏(はじし)の祖ともいわれています(ただし、後世に土師氏がそう自称したとも推測できます)。

有名な菅原道真(すがわらのみちざね)は野見宿禰の子孫とされ、野見宿禰神社の社紋は全国の天満宮同様に梅鉢紋となっているのです。

つまり、野見宿禰神社に参拝すると、勝負運そして、合格運もアップ、学業成就にも通じるということに。
例祭など神事を執り行なう神官は、出雲大社教が担当しています。

日本相撲協会が管理! 「相撲の神様」を祀る野見宿禰神社とは!?
名称 野見宿禰神社/のみのすくねじんじゃ
所在地 東京都墨田区亀沢2-8-10
関連HP 日本相撲協会公式ホームページ
電車・バスで 都営地下鉄両国駅から徒歩5分、JR両国駅から徒歩10分
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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