長崎県長崎市、現存する長崎の石造洋館のなかでは最大規模の建物が旧香港上海銀行長崎支店記念館。渡米留学し建築を学んだ下田菊太郎(しもだきくたろう)が香港上海銀行長崎支店として設計、明治37年に竣工したもので国の重要文化財。当時としては神戸以西にあった唯一の外国銀行でした。
長崎の貿易を支えた外国為替銀行の建物
昭和6年の支店閉店後、梅香崎警察署、大浦警察署、長崎市歴史民俗資料館として活用されていましたが保存修復工事が行なわれ往時の姿を復元、平成8年から記念館として公開されています。
1階は、香港上海銀行長崎支店の歴史を伝える展示と、小音楽会などのための多目的ホール。
2階は中国の革命指導者・孫文、孫文と香港で知り合い、物心両面で支え続けた長崎出身の実業家・梅屋庄吉(うめやしょうきち)、長崎華僑の歴史を紹介。
3階は貿易港長崎の歴史、居留地の歴史、そして上海航路を紹介するコーナーになっています。
建物は、唯一現存する下田菊太郎設計の建築物で、建物の1階は銀行の営業スペースで、2階と3階は居住用だったと推測できます。
1階では長崎の貿易商の外国為替業務、ロンドン、上海、香港における外貨の売買などを行なっていました(当時、香港上海銀行は外国為替業務で大きな利益を上げていました)。
旧香港上海銀行長崎支店記念館 | |
名称 | 旧香港上海銀行長崎支店記念館/きゅうほんこんしゃんはいぎんこうながさきしてんきねんかん |
所在地 | 長崎県長崎市松が枝町4-27 |
関連HP | 長崎市公式ホームページ |
電車・バスで | 路面電車大浦天主堂下から徒歩3分 |
ドライブで | 長崎自動車道長崎ICから約4.5km |
駐車場 | 市営松が枝町第2駐車場(94台/有料) |
問い合わせ | 旧香港上海銀行長崎支店記念館 TEL:095-827-8746 |
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