寺院と教会の見える風景

寺院と教会の見える風景

長崎県平戸市、瑞雲寺前の坂で、坂の上を見上げると、石畳と白壁、そして寺院に重なる平戸ザビエル記念教会の尖塔。上方に正宗寺、手前に光明寺、その下に端雲寺、3つの寺院と教会の尖塔という組み合わせは観光ポスターにもよく使われる光景で平戸を代表する景色となっています。

日本と西洋の文化を感じさせる平戸を代表する景観

寺院と教会の見える風景
寺院と教会の見える風景

坂道から見上げる光明寺は文禄元年(1592年)、柴田勝家の三男・空性が創建した浄土真宗本願寺派の寺で、山門や鐘堂など江戸時代の堂宇が現存しています。
瑞雲寺は応永9年(1402年)の創建の曹洞宗の禅寺です。
境内にはオランダ商館長の娘・コルネリアの塔(五輪塔)も立っています。
コルネリアは平戸商館長ナイエンローデを父に、平戸の女性を母に持つ混血児。

8歳頃から父の意向でバタヴィア(ジャカルタ)で暮らしますが、島原の乱の鎖国政策で二度と日本へは戻ることができませんでした。
コルネリアの塔(五輪塔)はコルネリアが、亡父の供養のために、平戸の親類にあてて、塔の建立を依頼したもの。

また、寺院と教会の見える風景は、『男はつらいよ』のシリーズ第20作『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』(昭和52年公開)のロケにも使われた場所。
マドンナ(藤村志保)の弟・良介(中村雅俊)を追って、寅さん(渥美清)は良介の故郷、平戸へ。
マドンナと一緒に寅さんが下ったのがこの平戸を代表する景観の寺院と教会の見える風景。
当時、『男はつらいよ』は地域活性を担っていたのです。

平戸ザビエル記念教会
平戸ザビエル記念教会
光明寺
光明寺
瑞雲寺
瑞雲寺
寺院と教会の見える風景
名称 寺院と教会の見える風景/じいんときょうかいのみえるふうけい
所在地 長崎県平戸市鏡川町
関連HP 平戸市公式ホームページ
電車・バスで JR佐世保駅前から西肥自動車バス平戸桟橋行きで1時間25分、終点下車、徒歩8分
ドライブで 西九州自動車道(武雄佐世保道路)佐世保みなとICから約36km
駐車場 市役所駐車場(47台/有料)・平戸港交流広場駐車場(50台/2時間まで無料、以降有料)
問い合わせ 平戸市観光課 TEL:0950-22-4111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
平戸ザビエル記念教会

平戸ザビエル記念教会

2020年12月15日

 

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