長崎県長崎市立山、江戸時代、長崎奉行所立山役所があった跡地に建てられたミュージアムが長崎歴史文化博物館。江戸時代から近代にかけての海外交流に関する資料5万点あまりを収蔵、当時の長崎奉行所の部屋などを一部復元した「長崎奉行所ゾーン」などが用意されています。
近世〜近代の長崎の海外交流を紹介
常設展示は、西洋との出会い、朝鮮との交流、長崎貿易、中国との交流、長崎の暮らし、長崎の美術・工芸、オランダとの交流、近代化の魁・長崎の8コーナーと、体験映像コーナー、長崎奉行所ゾーン(復元コーナー)に分かれています。
長崎県全体の海外交流を包括するため、対馬藩を介して行なわれた江戸時代の日朝貿易、朝鮮通信使なども詳しく解説されています。
中国との交流では、通訳、貿易商で活躍した中国人が暮らした唐人屋敷、信仰した唐寺などを紹介。
オランダとの交流では、出島を窓口とした江戸時代の南蛮貿易についてを学ぶことができます。
長崎奉行所ゾーンでは、キリシタン取締りに用いた踏絵なども展示され、キリシタンや密貿易の取り締まりについて長崎奉行の職務がよく分かる仕組み。
慶応3年(1867年)、イギリス軍艦の水夫2名が花街丸山で殺された「イカルス号事件」の際には、海援隊隊士が殺害に関わったとされたため、土佐藩大監察の佐々木高行とともに坂本龍馬もこの立山役所に出頭、抗議文を提出したといわれています。
ミュージアムショップでは、オリジナルの奉行所グッズ、海外交流をテーマにしたグッズ、伝統工芸品などを販売。
併設の「レストラン銀嶺」(昭和5年創業の老舗レストラン)では、郷土料理「トルコライス」をはじめ、自慢の洋食を味わうことができます。
博物館が閉館した後もレストランは営業し、ディナーのコース料理も人気。
長崎の海外交流に関する興味深い展示を見学し、予習してから長崎の町を散策すれば、さらに旅が思い出深くなることでしょう。
長崎歴史文化博物館 | |
名称 | 長崎歴史文化博物館/ながさきれきしぶんかはくぶつかん |
所在地 | 長崎県長崎市立山1-1-1 |
関連HP | 長崎歴史文化博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR長崎駅から路面電車で桜町下車、徒歩7分 |
ドライブで | 長崎自動車道長崎芒塚ICから約5km |
駐車場 | 62台/有料 |
問い合わせ | 長崎歴史文化博物館 TEL:095-818-8366/FAX:095-818-8407 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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