長崎県佐世保市に残る、佐世保要塞時代の砲台跡が旧陸軍佐世保要塞・小首堡塁跡。佐世保に軍港が設置されると、その防衛のため陸軍により佐世保要塞が設置され、明治34年までに佐世保港の入口を守備するために、7ヶ所の砲台が築かれていますが、そのうちのひとつで俵ヶ浦半島に築かれたもの。
佐世保軍港を守備した砲台跡
俵ヶ浦半島(旧陸軍佐世保要塞俵ヶ浦地区)には先端から順に高後崎堡塁、小首堡塁、丸出山堡塁の3ヶ所の堡塁が築かれ、その遺構が」現存しています。
小首堡塁は、佐世保軍港を守るため、明治33年に築かれた砲台で、北側の丸出山堡塁と同様に、敵艦船との長時間に渡る砲撃戦を想定した砲戦砲台。
日清戦争の戦利品である克式35口径前心軸15cmカノン砲2門を備えていましたが、他の砲台と同様に、一度も実戦を経験することなく、昭和17年に撤去され、終戦を迎えています。
車で侵入できる場所から、徒歩10分ほどで到達できますが、わかりにくいので事前に地図などでチェックを。
旧陸軍佐世保要塞・小首堡塁跡は、日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~」の構成資産にもなっています(指定名称は「小首砲台跡・地区司令所跡」)。
見学に関しては事前に佐世保市観光商工部観光課に相談を。
旧陸軍佐世保要塞・小首堡塁跡 | |
名称 | 旧陸軍佐世保要塞・小首堡塁跡/きゅうりくぐんさせぼようさい・こくびほうるいあと |
所在地 | 長崎県佐世保市俵ヶ浦町 |
問い合わせ | 佐世保市観光商工部観光課 TEL:0956-24-1111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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