長崎県佐世保市三川内町、陶祖神社に祀られる近世の三川内焼(みかわちやき)の陶祖とされる今村弥次兵衛は、磁器焼成の技術を完成させ、寛永18年(1641年)、初代の皿山棟梁(平戸藩御用窯の棟梁)兼代官に任命されています。その今村家屋敷跡と伝承されるのが三川内皿山伝・代官所跡です。
三つ葉葵紋が描かれた大皿の一部も出土
平成12年〜平成13年に発掘調査が行なわれ、数多くの染付や色絵磁器が出土しています。
有田焼の柿右衛門窯跡の出土品と遜色ない出来栄えで、高い技術があったことが判明。
発掘された磁器群の一部は、明暦3年(1657年)の明暦の大火で江戸城本丸が焼失後、諸藩に御道具の献上が命ぜられ、万治2年(1659年)に平戸藩から将軍家に献上された三川内焼と同年代に製作されたものだと推測されています(三つ葉葵紋が描かれた大皿の一部などが出土)。
伝・代官所跡とされていますが、出土品からは、ここが平戸藩の藩窯(はんよう)だった可能性が大で、藩窯が代官所を兼ねていたので、三川内皿山伝・代官所跡ということになるのです。
三川内皿山 伝・代官所跡 | |
名称 | 三川内皿山 伝・代官所跡 |
所在地 | 長崎県佐世保市三川内町 |
電車・バスで | JR三河内駅から徒歩30分 |
ドライブで | 西九州自動車道佐世保三川内ICから約5.6km |
問い合わせ | 佐世保観光情報センター TEL:0956-22-6630 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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