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棹崎公園(棹崎砲台跡)

棹崎公園(棹崎砲台跡)

長崎県対馬市上県町、対馬の北部、「日本最北西端の碑」が立つ棹崎(さおざき)背後の高台に整備されるのが棹崎公園。断崖の上に建つ現在の対馬棹埼灯台は、昭和13年3月に設置された棹崎砲台の跡。豊砲台、城山砲台、姫神山砲台などとともに対馬要塞の対馬砲台群を形成し、日本海の西の入口を防備していました。
  

晴れた日には韓国まで眺望

15センチカノン砲(加農砲)4門を備え、1個中隊130人が駐屯していました。
対馬砲台群では唯一、アメリカ軍の空爆を受けた砲台です。
大正11年のワシントン海軍軍縮条約で建造中だっ巡洋艦「赤城」の五番砲塔も転用されて、設置される予定でしたが、陸軍仕様砲塔に改修後、広島陸軍兵器補給廠に保管されたまま終戦を迎えています。

棹崎公園内にはコンクリート造りの頑強な第一砲座、第二砲座の跡、観測所の跡が現存しています。
現在の対馬棹埼灯台は第三砲座の跡に昭和42年3月30日、初点灯したもの。

平成9年、対馬野生生物保護センターが開館し、ツシマヤマネコが公開されています。

対馬では、昭和9年に竣工の豊砲台にワシントン海軍軍縮条約によって建造が中止された戦艦「土佐」の主砲塔を転用した40センチカノン砲が設置され(日本軍の要塞で運用された最大の砲)、島全体が要塞化され、防御の拠点となっていました。

棹崎公園(棹崎砲台跡)
名称 棹崎公園(棹崎砲台跡)/さおざきこうえん(さおざきほうだいあと)
所在地 長崎県対馬市上県町佐護西里
関連HP 対馬観光協会公式ホームページ
電車・バスで 対馬空港からタクシーで1時間10分、厳原港からタクシーで1時間30分、比田勝港からタクシーで30分
ドライブで 対馬空港から約57km、厳原港から約68km、比田勝港から約23km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 上対馬観光案内所 TEL:0920-86-4838/FAX:0920-86-3813
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

城山砲台跡

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姫神山砲台跡

長崎県対馬市美津島町、国境の島・対馬の東岸の高台にあるのが、姫神山砲台跡。ロシア艦隊の来航に備え、明治34年11月に竣工し、日露戦争開戦時には28㎝榴弾砲(りゅうだんほう)6門が備えられた砲台の跡です。対馬要塞でも最大級の規模で、南東側の対

豊砲台跡

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対馬棹埼灯台

長崎県対馬市上県町、対馬の北部、「日本最北西端の碑」が立つ棹崎(さおざき)背後の高台に整備されるのが棹崎公園。断崖の上に建つ現在の対馬棹埼灯台は、昭和42年3月30日、初点灯した灯台で、昭和13年3月に設置された棹崎砲台の第三砲座跡に建って

対馬野生生物保護センター

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