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東京都心に最も近いブナの森は、奥多摩に!

東京都檜原都民の森

縄文人の生活支えたブナの森。現在は「森のダム」として水源涵養林としての働きも注目されるブナの森ですが、東京都心に最も近い場所にあるのが、奥多摩・檜原村、三頭山(みとうさん/標高1531m)・東京都檜原都民の森です。ブナの森を周回する「ブナの路」も用意されています。

奥多摩には標高950mの尾根上に縄文遺跡が!

西日本の山地に茂る照葉樹林帯は、シイ類、カシ類などの常緑広葉樹で構成されますが、ブナの森は、ブナ、ミズナラ、トチノキ、ホオノキなど冷温帯広葉樹林。
現在では関東周辺では山奥へと追いやられ、世界自然遺産の白神山地に代表される東北地方から北海道西部に生育するのが大半です。
檜原村の御前山登山道、陣馬尾根・小河内峠近くの標高950m地点には東京都で最高所の遺跡、中之平遺跡(なかのだいらいせき)がありますが、出土した竪穴住居跡、石器や土器から縄文時代早期〜晩期の遺跡ということがわかっています。
奥多摩のブナの森は、縄文人の生活を支えていたのです。

檜原都民の森のブナは、標高1100m付近から三頭山山頂(標高1531m)にかけて分布。
標高の低い所では樹皮の色がブナよりも黒っぽいイヌブナが多く、高くなるにつれて樹皮が灰白色のブナが多くなります。
例年ゴールデンウィーク頃が新緑で、次第に葉を広げて深緑に。

東京都檜原都民の森「森林館」を起点に、三頭大滝、ムシカリ峠を経て三頭山山頂に至る「ブナの路」コースなら、所要3時間~4時間、「東京都心に最も近いブナの森」を堪能できるでしょう。
ムシカリ峠という名は、ブナ帯に生育するオオカメノキ(ムシカリ)がたくさんあるから。
深緑の頃、アジサイに似た白い花を咲かせます。

東京都檜原都民の森へは、JR五日市線の終着駅・武蔵五日市駅から西東京バスの急行便で1時間15分、数馬行きの場合は数馬バス停から都民の森間の無料連絡バスが運転されています(ただし休園日は無料連絡バスの運行も休止)。

土休日に「特別快速ホリデー快速おくたま」を利用し、立川駅で乗り換えるプランなら新宿駅〜武蔵五日市駅は所要1時間6分。
新宿駅から東京都檜原都民の森は片道2時間30分ほどで到達できます。

移動時間でいえばブナが茂る函南原生林(静岡県田方郡函南町=熱海まで新幹線を利用し、伊豆箱根バスで移動)とさほど変わりませんが、山深さでは三頭山・東京都檜原都民の森に軍配があがります。

東京都心に最も近いブナの森は、奥多摩に!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

檜原都民の森

東京都東京都西多摩郡檜原村(ひのはらむら)、奥多摩三山の最高峰・三頭山(1531m)の東麓、標高1000~1500m、貴重なブナの森など、豊かな樹林帯を保護するために整備が行なわれた都立公園が檜原都民の森。「森林館」から森林セラピーロードと

森林セラピーロード「大滝の路」

東京都檜原村、檜原都民の森にある森林館と三頭大滝を結ぶ遊歩道が森林セラピーロード「大滝の路」。東京都の森林セラピー研究会認定の散策路が森林セラピーロード第1号となる道で、森林館を起点に三頭大滝まで全長1km、片道20分の道のり。檜原都民の森

檜原都民の森森林館

東京都西多摩郡檜原村数馬、檜原都民の森のビジターセンター的な役割を担う施設が、檜原都民の森森林館。入口の駐車場から出会いの路を5分ほど歩いた場所にあり、研修棟、展示棟に分かれています。館内には休憩室、レストラン「とちの実」もあり、散策の際に

三頭山

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三頭大滝

東京都西多摩郡檜原村(ひのはらむら)にある落差35mの東京都屈指の滝が三頭大滝(みとうおおたき)。檜原都民の森駐車場から徒歩10分の森林館からウッドチップを敷き詰めた森林セラピーロード「大滝の路」を20分ほど歩けば、滝の目の前に架かる吊り橋

 

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