2014年9月27日の噴火で、剣ヶ峰山頂周辺にいた登山者58名が死亡、5名が行方不明となった木曽・御嶽山。長野県(木曽町・王滝村)と岐阜県(下呂市・高山市)の県境にそびえる独立峰で、これまで長野県側が御岳県立公園、岐阜県側が御嶽山県立自然公園に指定されていましたが、国定公園になる見込みに。
2026年3月、御嶽山国定公園誕生へ!

2022年3月13日、環境省が御嶽山が国定公園の新規指定候補地としたのが始まり。
2025年3月26日、長野県・岐阜県の両県知事と地元市町村の首長らから県境にまたがる御嶽山の国定公園の指定を求めて、環境省に申し出を行なっています。
環境省の計画では、山頂一帯の特別保護地区164ha、第一種特別地域1532ha、第二種特別地域3010ha、第三種特別地域1759ha、普通地域2万1940ha、合計2万8406haという広大なものです。
御嶽山県立自然公園と御岳県立自然公園の合計が2万3040haなので、これまでは指定外だった北西部の渓谷をもカバーしています。
2025年10月28日(火)〜11月26日(水)の30日間に環境省が意見の募集(「パブリックコメント」)を実施し、提出された意見を取りまとめた上、2026年3月頃に官報告示(国定公園制定)となる見込みです。
ちなみに御嶽山はかつて死火山(火山が活火山、休火山、死火山に分類された時代)とされていましたが、1979年10月28日に突如噴火、まさに「死火山が噴火」という事態で、日本の火山学が大きくゆらぐことになり、その後、火山の定義が大きく変わりました。
現在では気象庁が活火山とするのは、「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」となっていて、それ以外の火山は、「その他の火山」と定義されます。

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