大鳥塚古墳

大鳥塚古墳

大阪府藤井寺市古室、国府台地に築かれた古墳が、大鳥塚古墳(おおとりづかこふん)。墳丘長110m、後円部の高さ12.3mの前方後円墳で(墳丘は、後円部の高さが高いことが特徴)、古市古墳群の1基。世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産にもなっています。

仲津山古墳(大王墓)の被葬者に次ぐ権力者の墓

墳丘は後円部が3段、前方部は2段構成で、墳丘斜面には葺石が配され、テラスには円筒埴輪、形象埴輪が並び、周囲には、幅の狭い濠が巡っています。

北側、西名阪自動車道の高架下に残存する赤面山古墳(せきめんやまこふん/一辺15mの方墳)は、大鳥塚古墳の陪冢(ばいちょう)と推測され、ともに5世紀前葉(古墳時代中期)の築造と推測されています。
ヤマト王権の大王墓である仲津山古墳(墳丘長290m)と同時期の築造で、ヤマト王権の大王に従った有力な権力者が埋葬されていることがわかります。
4世紀末〜5世紀初頭には大王を頂点とするピラミッド型の政治階層が誕生し、それまでは単独で立地していた方墳が、前方後円墳の周囲に寄り添うような立地を示すようになる時期です。
赤面山古墳の被葬者は、生前、大鳥塚古墳の被葬者に仕えていた人物ということになり、死後もその主従関係が目に見える形で現わされています。

大鳥塚古墳
大鳥塚古墳
名称 大鳥塚古墳/おおとりづかこふん
所在地 大阪府藤井寺市古室2-4-58
関連HP 藤井寺市公式ホームページ
電車・バスで 近鉄土師ノ里駅から徒歩15分
ドライブで 西名阪自動車道藤井寺ICから約2km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 藤井寺市教育委員会事務局文化財保護課 TEL:072-939-1419
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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