大阪府和泉市にある日本で唯一、弥生時代全般をテーマにしたユニークなミュージアム。弥生時代の環濠集落である池上曽根遺跡(国の史跡)の隣接地に建ち、そのビジターセンター的な役割を果たすだけでなく、常設展示室では弥生時代、そして邪馬台国の女王・卑弥呼に関して詳しく解説。ファミリーで訪れるのにも絶好です。
邪馬台国の女王・卑弥呼にまつわるゾーンも

常設展示は、第1展示室「目で見る弥生文化」、第2展示室が池上曽根遺跡に関する「池上曽根ワールド」。
弥生時代全般を解説する第1展示室では、「米つくりの始まり」、「新しい技術の誕生」、「ムラ・戦い・クニ」、「弥生人」、「交流」、「死とまつり」の6テーマからなり、平和そうに見える弥生時代もムラの周囲を環濠と称される濠で囲んだことなどがよくわかります。
「新しい技術の誕生」コーナーでは、例えば鉄器の威力について、石斧と鉄斧で木を切り出す実験を、オリジナル映像で解説するなど、わかりさすさも大きな特徴に。
「ムラ・戦い・クニ」では、横5m、縦3mの大型ジオラマに、3世紀の卑弥呼(ひみこ)の居館、高殿、政所、倉庫群、周囲を囲む環濠、物見櫓、他国の王の使者、裁きの様子、市の賑わいなどの情景を再現、「卑弥呼と出会う博物館」の中核的な展示となっています。
「交流」のコーナーでは、「列島内の交流」と「大陸との交流」に分け、朝鮮半島や中国からの舶来品、金印のレプリカ、八尾市で出土した船の実物大模型などが展示されています。
注目のひとつは「弥生人」コーナー。
縄文人、弥生人、古墳人の身長比較をパネルで紹介、弥生人が渡来人の影響を受けて、すこし背が高くなった事実をわかりやすく解説。
さらに八尾市の亀井遺跡から出土した弥生時代の犬の全身骨格から復元した弥生犬「海渡」(カイト)も展示されています。

| 大阪府立弥生文化博物館 | |
| 名称 | 「卑弥呼と出会う博物館」大阪府立弥生文化博物館 |
| 所在地 | 大阪府和泉市池上町4-8−27 |
| 関連HP | 大阪府立弥生文化博物館公式ホームページ |
| 電車・バスで | JR信太山駅から徒歩12分 |
| ドライブで | 阪和自動車道岸和田和泉ICから約9.2km |
| 駐車場 | 72台/無料 |
| 問い合わせ | 大阪府立弥生文化博物館 TEL:0725-46-2162 |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |





















