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観光辻馬車

観光辻馬車

大分県由布市湯布院町、湯布院を歩いていると、どこからともなくポコポコという馬のひづめ音が聞こえて来ますが、観光辻馬車。JR由布院駅前を起点に、佛山寺、宇奈岐日女神社などを巡る観光馬車で、由布岳をバックに湯布院の田園地帯をのんびりと周回します。

乗車希望なら当日、早めの予約が必要

出発はJR由布院駅前。
由布岳信仰(山岳信仰)に根ざした佛山寺、宇奈岐日女神社(六所宮)を経て由布院駅に戻るコースで、所要約50分。
定員は10名。

単なる観光馬車ではなく、のんびりと周回する途中に、御者(ぎょしゃ)から由布院の歴史、大分県中部地震(昭和50年)からの復興など、さまざまな話を聞くことができ、まさに由布院が目指すスローツーリズム的な交通手段ということに。

予約は当日8:50からJR由布院駅隣接の「由布市ツーリストインフォメーションセンター」1階・観光案内カウンターもしくは電話で(先着順/受付開始時間には電話が繋がりづらいことも)。
人気が高いので、予約はお早めに。
馬の体調や天候によっては休業もあります。

運行は3月〜12月で、運行初日には『観光辻馬車開き』も行なわれています。

由布院の「マチづくりムラおこし」の歴史を今に伝える観光辻馬車

昭和50年4月21日に発生した大分県中部地震(内陸直下型地震)では、山下湖湖畔にあった4階建ての九重レークサイドホテルが損壊するなど被害がありましたが、地震後の風評被害で湯布院観光は大打撃を受けました。
地域住民、観光関係者などは集客対策として昭和50年に『星空の下の小さなコンサート』(現在の『ゆふいん音楽祭』)を創始、昭和51年に映画館のない町での映画祭としても知られる『湯布院映画祭』がスタート、さらに全国に呼び掛けて牛のオーナーを募集する「牛一頭牧場運動」が起点の『由布院牛喰い絶叫大会』(昭和51年)も始まりました。

外から来た人を懐深く受け入れ、語り合う中から新しい文化が生まれるという由布院の伝統を「盆地学」と呼んでいますが、こうしたイベントを成功させた溝口薫平さん(みぞぐちくんぺい/由布院玉の湯経営、第1回観光カリスマ)、中谷健太郎さん(なかやけんたろう/亀の井別荘経営、第1回観光庁長官表彰)は、観光振興のカリスマ的な存在に。

中谷健太郎著『たすきがけの湯布院』で紹介されるこうした「マチづくりムラおこし」の一環で、昭和50年7月に始まったのが観光辻馬車で、御者のひとり佐藤宏信さんも観光協会の理事(観光カリスマの溝口薫平さんも当初は御者をしていました)。
つまりは、この観光辻馬車、観光振興を目的にした公共交通機関ということに。

馬車新調にかんしてもクラウドファンディングを利用するのは、インターネットを起点に、由布院来訪、そしてリピーターへと育てるためなんだとか。

観光辻馬車
名称 観光辻馬車/かんこうつじばしゃ
所在地 大分県由布市湯布院町川北8-2
関連HP 由布市まちづくり観光局公式ホームページ
電車・バスで JR由布院駅からすぐに由布市ツーリストインフォメーションセンター
ドライブで 大分自動車道湯布院ICから約3.2km
駐車場 駅前中央駐車場(50台/有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 由布市ツーリストインフォメーションセンター TEL:0977-84-2446
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宇奈岐日女神社

大分県由布市湯布院町、湯布院温泉街の南に位置するのが、宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ)。平安時代の『延喜式神名帳』に記載の式内社。祭神は国常立尊、国狭槌尊、彦火火出見尊、彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊、神倭磐余彦尊、神渟名川耳尊の6柱で別名「六

佛山寺

大分県由布市湯布院町、金鱗湖(きんりんこ)の南側に建つ臨済宗の寺が、佛山寺(ぶっさんじ)。康保年間(964年~968年)、性空上人(しょうくうしょうにん)によって開かれたと伝えられる古刹。古くから由布岳への信仰者を集めた山岳信仰の拠点で、当

湯の坪街道

大分県別府市湯布院町、JR由布院駅から金鱗湖(きんりんこ)・佛山寺方面、由布岳西登山口へと伸びる道が、湯の坪街道。正面に豊後富士と称される由布岳(1583.3m)を眺める、記念撮影にも絶好の道で、土産物店や飲食店などが軒を並べ、ゆふいん湯の

 

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