奥武蔵山塊の東端、飯能市を見下ろす展望台が天覧山。標高はわずかに197mで、天覧山下の交差点から20分ほどで登ることができますが、入間川が平野部へと流れ出る脇にあるため展望は東京都心まで遠望するほどの絶景。その名は、明治16年4月に山麓で行なわれた近衛兵春季小演習を明治天皇が山頂から統監したことに由来します。
飯能市街を一望にする展望台
秩父古生層でできている天覧山。
全山が杉、松におおわれ、山頂では岩石が露出して、低山ながらアルペン的な風貌も。
晴れていれば、西から鷹ノ巣山や大岳山など奥多摩の山々、富士山、陣馬山、さらに丹沢山、塔ノ岳など丹沢の山々を一望にします。
また、歩き足らない人向けに多峯主山(とうのすやま/270.8m)へのハイキングコースも通じています。
天覧山の山頂から多峯主山へは徒歩50分。
粘土質の道が多く、雨上がりは足元が滑るので注意が必要。
天覧山は、山麓にある能仁寺(のうにんじ)の寺領で、江戸以前は能仁寺に祀られる愛宕権現から愛宕山(あたごやま)、江戸時代には5代将軍・徳川綱吉の生母・桂昌院が綱吉の病気平癒のお礼に十六羅漢の石仏を奉納したことから羅漢山と呼ばれていました。
地元、飯能市川寺の五十嵐酒造(明治30年創業)は『天覧山』の銘柄で地酒を醸しています。
酒造期の吟醸仕込みの時期を除いて、酒蔵見学も可能。
また、アニメ『ヤマノススメ』(女子高生による登山をテーマとするストーリー漫画)の舞台でもあることから、アニメの聖地として訪れる人が多いのも特徴。
ドライブの場合は天覧山下にある飯能市市民会館駐車場(催し物などで駐車制限あり)などを利用。
天覧山 | |
名称 | 天覧山/てんらんざん |
所在地 | 埼玉県飯能市飯能 |
関連HP | 奥むさし飯能観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 西武池袋線飯能駅から徒歩40分 |
ドライブで | 圏央道狭山日高ICから約7.5kmで市民会館駐車場 |
駐車場 | 飯能市市民会館駐車場(100台/無料)を利用 |
問い合わせ | 飯能観光案内所 TEL:042-974-7900 |
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