気象庁は2025年5月19日(月)も桜島(南岳山頂火口)での噴火が継続、気流により火口から北東方向に火山灰が流され、降灰は宮崎県宮崎市まで予想されると降灰予報を発表しています。すでに桜島の島内(鹿児島市)では、やや多量の降灰があり、視界が悪くなっている場所もあります。
鹿児島市民は、「桜島の噴火は日常」と断言

鹿児島の人に桜島の話をすると、「桜島の噴火は日常」という答えが帰ってきますが、過去に爆発的噴火が最多となった2011年は、年間996回、あと4回で1000回達成という感じです。
鹿児島地方気象台の発表する噴火は、噴煙が監視カメラなどで視認できる場合なので、それ以下のものを含めれば、まさに「桜島の噴火は日常」ということがよくわかります。
実際に、現在は、レベル3の「入山規制」で、南岳山頂火口もしくは昭和火口から2km以内に影響する噴火の可能性があるとしています。
2km以内では噴石が飛来するケースもあり、入山が規制されています。
桜島島内には、火口から半径4km以内には人家、宿泊施設などはなく、通常はレベル3までなら、観光も可能です。
居住地域に達する可能性がある場合はレベル4、火砕流などが居住地域に達した場合はレベル5とする、と定められています。
厄介なのが、風向きによって降り注ぐ火山灰ですが、鹿児島市民には「克灰袋」(こくはいぶくろ)と呼ばれる黄色い袋が無料配布され、常備、降灰があった際には、集めて「克灰袋」に入れ、宅地内降灰指定置場に置くというシステムになっています。
最大20kgの火山灰が入る袋で、2tトラックで回収され、市全体としては膨大な数の火山灰が「捨て土」扱いで処理れていることに。
同様な袋は、垂水市では「降灰袋」、霧島市では「集灰袋」と呼んで、やはり配布されています。
天気予報でも、春の黄砂のように報道され、まさに降灰情報は日常生活の一部にもなっています。
こうした鹿児島市の火山灰処理の方法などは、富士山噴火の際の火山灰処理の方法としても活用できるため、内閣府などでもいろいろな検討が行なわれています。

桜島の噴火が継続中、火山灰は宮崎市に到達も! 年間996回も噴火した年も | |
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