無料区間333km、三陸道を活用して東北ドライブを安上がりに!

三陸道

宮城県仙台市と青森県八戸市を結ぶ三陸道。三陸沿岸を縦貫する三陸道が令和3年に全線開通していますが、今も東北へのドライブというと東北自動車道の一択と考える人が多くいます。三陸道は全長359kmのうち、333kmが無料区間、上手に使えば高速代の大幅な節約となります。

鳴瀬奥松島IC〜八戸是川IC・八戸JCTが無料区間

三陸道

実は三陸道というのは通称で、正式名称は、三陸沿岸自動車道。
行政的には、三陸縦貫自動車道、三陸北縦貫道路、八戸・久慈自動車道の3路線の総称ですが、道路上の表示も「三陸道 SANRIKU EXP」になっています。

仙台東部道路と連絡する仙台港北IC〜利府JCTがE6、利府JCT – 八戸JCTがE45とナンバリングされています。
関東方面からアクセスの場合は、まずは仙台を目指すことになりますが、首都圏ならE6のナンバリングが割り当てられる常磐自動車道を利用すれば、亘理ICから仙台東部道路につながり、終点の仙台港北IC(常磐道起点の三郷JCTから325.2km)から三陸道に直結しています。

有料区間は、仙台港北IC〜鳴瀬奥松島IC(三陸沿岸道路)の26.1km(三郷JCTから381.0km)、東和IC〜花巻IC(東北横断自動車道釜石秋田線)なので、花巻など内陸部分の移動を考えなければ、鳴瀬奥松島ICから先、八戸是川ICまで、328kmは、無料区間ということに。

終点の八戸JCT(ここまで走り切ると333kmが無料区間)で、八戸自動車道(有料道路)に接続し、64.3km走ると安代JCTで東北自動車道(安代・青森方面)に連絡します。

仙台〜八戸は東北道に比べて6000円も節約できる!

三陸道

これまで、八戸方面を目指す場合は、東北自動車道・八戸自動車道経由で全区間有料ルートが一般的でしたが、仙台〜八戸間を比べただけでも普通車で6000円ほど安上がりという結果に(ただし、時間的には制限速度が70km/h、80km/h区間のためカーナビ上だと1時間20分ほど余分にかかります)。

問題点となるのは、高速道路といいながら、途中のPAにもトイレはほとんどなく、しかも全線でガソリンスタンドはゼロ。
八戸まで走り切るなら、仙台あたりで満タンにしておきたいところです。

終点の八戸港〜苫小牧港は、シルバーフェリーで結ばれているので(所要7時間15分)、苫小牧市の沼ノ端西ICで日高自動車道に入り(日高自動車道は苫小牧東IC~沼ノ端西ICが有料区間)、日高厚賀ICまで走れば、さらに、無料高速ドライブが54kmほど伸びることになり、トータルで400km近い「タダ高速の旅」が実現します。

逆にいえば、無料の高速道路なので、気が向いたICで降りて、周辺観光と給油、トイレ休憩を済ませるということも可能で、沿線ぶらり旅を楽しめるということに。
つまり、小さな子連れの場合や、ペット同伴なら、気が向いたら降りることのできる無料高速は断然おすすめといえるのです。

無料区間333km、三陸道を活用して東北ドライブを安上がりに!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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