日本最速の列車は東北新幹線「はやぶさ」、「こまち」で、宇都宮駅〜盛岡駅間で国内最速の320km/h運転が行なわれています。ところが列車の運転距離を、運転時間で割った表定速度では、臨時「のぞみ497号」(新横浜駅〜新大阪駅)で、距離489.9km、所要2時間3分、表定速度238.98kmとなっています。
1位「のぞみ497号」(臨時)、2位に「はやぶさ6号」

「のぞみ497号」は、臨時列車ながら毎日運転され、新横浜駅6:03発、終着の新大阪に8:06着。
途中の停車駅も名古屋駅、京都駅の2駅のみで、東京駅始発でないことから、品川駅の停車時間など時間を要する部分がカットされ、首位の座を獲得しています。
後を追う、品川駅始発の定期列車「のぞみ99号」が新横浜駅〜新大阪駅は2時間5分を要しているので、その早さがわかります。
東海道新幹線の最高速度は2020年春に700系車両が引退し、N700Aタイプに統一されたことで最大速度285km/hが実現、スピードアップ、「のぞみ」増発(「のぞみ12本ダイヤ」)が実現しています。
あくまでも距離÷乗車時間(駅の途中駅の停車時間を含む)の表定速度ですが、日本最速で、その意味ではコスパのいい、乗り得列車ということになります。
2位は東北新幹線の「はやぶさ6号」で盛岡駅〜東京駅(496.5km)を2時間10分で走り抜け、表定速度は229.15kmとなっています。
盛岡駅7:37発、東京駅9:47着ですが、東北新幹線は、宇都宮駅〜盛岡駅間で国内最速の320km/hですが東京駅〜大宮駅間は2021年3月のダイヤ改正で110km/hから130km/hにアップしていますがそれでも新幹線としては宝の持ち腐れ状態、大宮駅〜宇都宮駅は275km/hなのがネックになっています。
また盛岡駅〜新青森駅も時速260km/h(2027年頃までに速度向上に向けた工事を完成、320km/hになる予定)なので、通しで長距離運転する「はやぶさ」、「こまち」ではなく、盛岡駅〜東京駅の区間運転の列車が表定速度では上にくることに。
仮に大宮駅〜盛岡駅の区間運転される「はやぶさ」があれば、表定速度では日本最速に。
スピードだけを体感したいなら、宇都宮駅〜盛岡駅だけ「はやぶさ」に乗車すれるのがおすすめです。
表定速度TOP3|2025年版
順位 | 列車名 | 路線名 | 走行区間・発着時刻 | 所要時間 | 走行距離 | 表定速度 |
1位 | のぞみ497号 (臨時) | 東海道新幹線 | 新横浜6:03発 新大阪8:06着 | 2時間3分 | 489.9km | 238.98km |
2位 | はやぶさ6号 | 東北新幹線 | 盛岡7:37発 東京9:47着 | 2時間10分 | 496.5km | 229.15km |
3位 | のぞみ64号 | 東海道・ 山陽新幹線 | 博多19:00発 東京23:45着 | 4時間45分 | 1069.1km | 225.07km |
表定速度「日本最速」の列車は、「のぞみ497号」 2025年版TOP3 | |
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