西国三十三所霊場、石山寺(滋賀県大津市)の本堂東側にあり、珪灰石(けいかいせき)の崖にせり出して建つ蓮如堂は、蓮如上人(れんにょしょうにん)の遺品を安置するお堂。蓮如上人は、浄土真宗中興の祖で、上人の母堂が石山観音の化身だといわれることから、形見と伝えられる蓮如鹿の子の片袖や数珠などが納められています。国の重要文化財。
蓮如上人の遺品を安置する堂は、鎮守社の拝殿を再生
建物は、慶長7年(1602年)に淀君による慶長年間の伽藍復興の際に、石山寺の鎮守社である三十八所権現社の拝殿として建築されたもので、文化8年(1811年)に桟瓦葺き(さんがわらぶき)に修築され、明治の神仏分離令により蓮如堂となっています。
三十八所権現とは、日本古来の神々と神武天皇から天智天皇まで38代の天皇を祀る社。
権現とは仏や菩薩が仮(=権)に姿を変えて日本の神として現れること。
神仏習合時代の名残の堂(寺院における鎮守拝殿)で、蓮如堂(旧拝殿)も神事と仏事の両方で使用可能という珍しい造りになっています。
石山寺・蓮如堂 | |
名称 | 石山寺・蓮如堂/いしやまでら・れんにょどう |
所在地 | 滋賀県大津市石山寺1-1-1 |
関連HP | 石山寺公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪石山坂本線石山寺駅から徒歩10分 |
ドライブで | 名神高速道路瀬田西ICから約3km |
駐車場 | 市営石山寺駐車場(140台/有料) |
問い合わせ | 石山寺 TEL:077-537-0013/FAX:077-533-0133 |
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