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玄宮園

玄宮園

彦根城の北東の位置する大名庭園が玄宮園(げんきゅうえん)。彦根藩第4代藩主・井伊直興(いいなおおき)が廷宝7年(1679年)に完成させた、彦根城二の丸御殿に付随する二の丸庭園。唐の玄宗皇帝(8世紀)の離宮を模して造られています。

藩政時代には「玄宮園十勝」と呼ばれる10景が定められていた

池を琵琶湖に見立て、島や築山を採り入れ、9つの橋を架けた回遊式庭園。

池に臨んで、大きな池に突き出すように「臨池閣」(りんちかく)が、築山には彦根藩の賓客をもてなす客殿「鳳翔台」(ほうしょうだい)が建っています。
中国の山水画の伝統的な画題にもなっている瀟湘八景(しょうしょうはっけい)に因んで選ばれた近江八景を模したともいわれていますが、定かでありません。

江戸時代に描かれた『玄宮園図』には「鳳翔台」のほかに、「魚躍沼」(ぎょやくしょう)、「龍臥橋」(りゅうがばし)、「鶴鳴渚」(かくめいなぎさ)、 「春風埒 」(しゅんぷうれつ)、「鑑月峯」(かんげつほう)、「薩埵林」(さったりん)、「飛梁渓」(ひりょうけい)、「涵虚亭」(かんきょてい)の十景が示され、「玄宮園十勝」と呼ばれていたことがわかっています。

松原内湖に面した庭園の北側には水門が用意され、藩主は、菩提寺である清凉寺(せいりょうじ)、龍潭寺(りょうたんじ)への参詣、御浜御殿(おはまごてん/松原下屋敷=現在の彦根市松原町にあった下屋敷)への御成りは、池の船小屋から御座船(ござぶね)を利用していたようです。

隣接する楽々園は、二の丸御殿ですが、往時の5分の1のスケールまで縮小されています。

庭園から眺める彦根城・天守という定番の構図は、『暴れん坊将軍』、『大奥』などの時代劇でおなじみです。
江戸城として登場することが多いのですが、実は江戸城の天守は明暦3年(1657年)の「明暦の大火」で焼失し、その後再建されていないので、暴れん坊将軍』の主人公・徳川吉宗の時代には、江戸城に天守はありません。

11月中旬〜11月下旬には『錦秋の玄宮園ライトアップ』も実施されます。

玄宮園
名称 玄宮園/げんきゅうえん
所在地 滋賀県彦根市金亀町3-41
関連HP 彦根城公式ホームページ
電車・バスで JR彦根駅から徒歩15分
ドライブで 名神高速道路彦根ICから約2.8kmで二の丸駐車場
駐車場 二の丸駐車場(40台)・京橋口駐車場(160台)・桜場駐車場(100台)・大手前駐車場(25台)/有料
問い合わせ 彦根城管理事務所 TEL:0749-22-2742/FAX:0749-22-2905
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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