彦根城・天秤櫓

彦根城・天秤櫓

正面から眺めると天秤のように左右が対となった彦根城の天秤櫓(てんびんやぐら)は、表門や大手門を入った道が合流する鐘の丸の空堀に面して建てられている要の櫓。鐘の丸とは廊下橋で結ばれている。空堀は表側の防備のためにある堀で、大堀切(おおほりきり)と呼ばれ、大手門や表門から鐘の丸に至る通路となっています。

天秤のように左右が対となった櫓

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いざという時には、この橋を落とせば本丸への入城はより困難に。
つまり橋と櫓門によって本丸が独立して防御できるというシステムになっているのです。
江戸時代から天秤櫓の名で呼ばれていますが、よく見ると両端の、天秤でいう重りの部分は、左右非対称。
両隅の2階櫓は棟の方向が異なっています。

天秤櫓は天守と同じ頃の建築、築城の開始から数年後と推定され、国の重要文化財になっています。
彦根藩主井伊家の家譜である『井伊年譜』には、長浜城の大手門を移築したものと記されていますが、解体修理の結果、移築は事実であることが判明していますが、残念ながら長浜城から移築の証明となる墨書などは見つかっていません。

幕末の嘉永7年(1854年)の大改修では、建物だけでなく、石垣も積み直しています。
大堀切側から向かって右側の2階櫓の下は、越前(現・福井県)の石工が築いたという築城当初の「打ち込みはぎ積み」、向かって左側の2階櫓の下が、幕末に改修した落し積みになっています。
登城の際に、ぜひご確認を。

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彦根城・天秤櫓
名称 彦根城・天秤櫓/ひこねじょう・てんびんやぐら
所在地 滋賀県彦根市金亀町1-15
関連HP 彦根城公式ホームページ
電車・バスで JR彦根駅から徒歩15分
ドライブで 名神高速道路彦根ICから約2.8kmで二の丸駐車場
駐車場 二の丸駐車場(40台)・京橋口駐車場(160台)・桜場駐車場(110台)・大手前駐車場(25台)/有料
問い合わせ 彦根城管理事務所 TEL:0749-22-2742/FAX:0749-22-2905
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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