日本神話で、素戔嗚尊(すさのうのみこと)が詠んだとされる日本最古の歌「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣つくるその八重垣を」の古歌で名高い神社が、島根県松江市の八重垣神社。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した素戔嗚尊と稲田姫命(くしなだひめのみこと)を祀り、縁結びの神社として知られています。
八岐大蛇退治の伝説を伝える、縁結びで名高い古社
社伝によれば、素盞鳴尊は八岐大蛇退治のあと、稲田姫命と須賀(現在の島根県雲南市大東町須賀に鎮座する須我神社)に新居を構え、結婚の際の和歌が日本で最初に詠まれたとされる「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣つくるその八重垣を」。
後に、青幡佐草日古命(あおはたさくさひこのみこと=素戔嗚尊の御子神)が祀られる佐久佐神社の境内に遷座し、明治11年に八重垣神社と改称しています。
境内奥は老杉が繁る佐久佐女の森(さくさめのもり)で、稲田姫が鏡がわりに使ったといわれる神池「鏡の池」があり、社務所で売られている薄い半紙の中央に、小銭を乗せて池に浮かべる良縁占い(銭占い)が人気を集めています。
池の奥には稲田姫命を祀る天鏡神社があるので、ご祈願をお忘れなく。
参道の鳥居前には連理玉椿、そして佐久佐女の森の入口には夫婦椿(子宝椿)そして鏡池の横に夫婦杉(大杉)の跡などがあります。
収蔵庫に収められた社殿の壁画は国の重要文化財で、とくに稲田姫を描いた壁画は肌と髪、紅の唇などが匂い立つように鮮やかに残されています。
八重垣神社 | |
名称 | 八重垣神社/やえがきじんじゃ |
所在地 | 島根県松江市佐草町227 |
関連HP | 八重垣神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR松江駅から一畑バス八重垣ループ15分、八重垣神社下車 |
ドライブで | 山陰自動車道松江玉造ICから約3.8km |
駐車場 | 150台/無料 |
問い合わせ | 八重垣神社 TEL:0852-21-1148/FAX:0852-22-9156 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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